都立高校の入試(一般入試のほう)は、長男のように書字が苦手な生徒に向いているとつくづく思う。
なにせ都立高校の入試問題は、一部の記述問題を除けば、基本、マークシートである。
マークシートの場合、当たり前だが、字のキレイさは問われない。
マークシートならば、字が汚くても、答え(マーク)が合っていればいい。答えが合っていれば「正解」である。
ああ、なんて気楽なのだろう。
字が汚くても何も言われないのだ。
長男は字が汚すぎて、公立中学ではまったく評価してもらえなかった。低評価の行く着く先は当然「低内申」である。
長男の場合、提出物も定期試験も、字が汚なくて読みにくくて減点された箇所も多かったはずだ。
でも都立高校の入試では、長男の実力をきちんと評価してもらえた。
なにせ都立高校入試はマークシートだから。
もちろん、都立高校入試にも記述式の問題も少し含まれてはいる。
でも、国語・英語の記述問題はワンパターンで毎年同じ出題形式だから、練習を積めば解答できる。その他の科目、数学の証明問題も毎年同じ出題形式だし、社会・理科の記述問題は記述の分量はそんなに多くない。
それに、都立高校入試(推薦ではなく一般入試のほう)には面接がないから、私立高校の入試みたいに、態度が悪いとか自分の意見を言えないとかで不合格になることはない。
受験する私立高校も、マークシート式の試験をする高校を選べば良かったと、今頃になって思っている。