アルファベットが書ける高校生になってほしい

もう20年ほど前だろうか。

いわゆる「教育困難校」とよばれる高校の英語教師をしていた友人が、

「アルファベット26文字を書けない生徒が結構いる」

「アルファベットを書かせると、24文字しかなかったり、27文字だったりする」

と話していた。

この話を思い出し、長男が中学生になってから英語を始めたら間違いなく「アルファベットが書けない高校生になるだろう」と思った。

そして、書字が苦手な長男を「アルファベットが書ける高校生にするのはどうしたらよいか」考えた。

そこで、長男には小学校高学年から英語の勉強を少しずつやってもらうことに決めた。

小学校高学年のうちに英語の勉強をコツコツすることは、中学受験よりずっと負担が少ない。

だから、中学受験しない代わりに英語を少しずつ進めたほうがよいと思った。

 

アルファベットが書けない高校生

教育困難校の子どもたちが最も苦手な教科は「英語」とのことだ(アルファベットが書けない高校生も…日本「教育困難校」の危険な実態)。

 

上の記事でも指摘されているとおり、アルファベットが書けない高校生は程度の差はあれ、おそらくなんらかの学習障害を抱えているのだろう。

けれども、学習障害が多少なりともあっても、中学校での英語学習の導入の際にもっと丁寧にアルファベットの読み書きを教わっていれば、「高校生がアルファベットを書けない」という問題は起きなかったはずだ。

書字が苦手な長男が小5のときに公文英語をはじめてから現在まで、約1年半かかって、ようやくかなりまともな字(=丁寧で小さな字を書くようになってきたからこそ、そう思う。

長男を見ていて、書字が苦手な子どもは、英語学習が立ち上がるまで時間がかかるとつくづく思う。

けれども、書字が苦手な子どもであっても通常よりも少し時間をかければ、ずいぶんまともなアルファベットが書けるようになると実感している。

 

 高校入試の英語

たとえば都立高校の英語の入試では、当たり前のように長文の読解問題が出題される。

中学校に入学してはじめて英語を習い始めた子どもが、約3年間でこんな長文問題を解けるようになるのには、やっぱりある程度の努力が必要だ。

特に、学習障害を抱えている子どもが3年間で都立高校の英語の入試問題を解けるにようになるのはかなり大変なことだろう。

語学というのは毎日毎日の積み重ねだ。

だから、書字が苦手な子どもが中学校生活3年間で英語をモノにするのは相当に大変だと思う。

個人的には、読み書きが苦手な子どもは小5か小6くらいからコツコツ英語を始めたほうが、気持ちよく中学英語をスタートできると思っている。

 

小学生からの英語学習:我が家の場合

いつ英語を習い始めるべきか

我が家の場合、長男が小5になった時点で公文英語をはじめた

公文英語を選んだのは、自宅学習ができるのと、E-pencilという、リスニングのための小さな機械を使って勉強できるためだ。

公文英語はこのE-pencilを使って毎日リスニングの練習が出来る点で優れモノだ。

なお、毎日コツコツ英語を勉強できる教材であれば、公文英語である必要はないと思う。

実は、長男が小2~小3の時点で公文英語を始めたことがある

けれども、当時の長男には負担が重すぎて断念した。当時はアルファベットを書くことへの抵抗が大きかったのだ。

書字が苦手な子どもは英語を始める時期をきちんと見極めることが大切だ、と反省した。

ある程度大きくなってから英語を始めたほうが本人の負担は少ないし、「b」と「d」、「m」と「n」を混同するようなミスが起きにくいと思う。

実際、長男が小5から英語を始めてみると、意外なほどアルファベットを書くことに抵抗はなくなっていて、「b」と「d」、「m」と「n」のように文字を混同したり、鏡文字を書いたりはしなかった。

長男、書字が苦手とはいえ、小5になって文字の認識がある程度できるようになったということかもしれない。

 

公文英語

英語学習では、文字(アルファベット)と音を結び付けて覚えるまでに時間がかかる。

何度も繰り返して英文を音読することで、文字と音とが結びついていくからだ。

公文英語のリスニング教材を使うと、何度も英文を聞いて繰り返し音読できるので、文字と音を結び付けるのに良い教材だった。

長男が公文英語を続けてみて、特に長男のような学習障害タイプはアルファベットと音が結びつくまでに時間がかかることがよく分かった。

けれども、長男のような学習障害タイプであっても、公文英語を1年半やっているうちに、長男はこの綴りならこういう発音だと、おぼろげながらだけれども分かってきたみたいだ。

 

 昔の英語学習

そういえば、私が学生時代の頃はまだリスニング教材というのは一般的でなく、英語を聞いて勉強するという習慣はなかった。

もちろんNHKの「ラジオ基礎英語」というのが私の学生時代の頃からあった。

けれども怠慢な性格の私は、毎日毎日同じ時間に英語の学習番組を聞くということができなかった。

だから私はリスニングを社会人になってから勉強した世代だ。

今思えば、英語学習ははじめからリスニング教材を使ったほうが良かった。でも私の学生時代はリスニング教材がまだ出回っていなかったから、リスニング教材を使った学習はできなかった。

でも今は本当に色々なリスニング教材が市販されているので、こういうリスニング教材を使わない手はない。

はじめからリスニング教材を積極的に使ったほうが、文字と音をしっかりと結びつけて覚えることができる。

そう考えると、今の子どもたちはいろいろなリスニング教材が開発されているから、英語教育に関しては本当に恵まれている。

 

まとめ

なんだか公文英語の褒め倒しになってしまった(汗)

英語勉強のための教材は公文英語である必要はない。

毎日英文を聞いて読み書きできる教材であれば何でもよい。

公文英語にもデメリットはある。

それはまた別の機会に記事にする予定だ。

英会話教室に通わなくても、中学校入学までにアルファベットがきちんと書けるようにしておくと、中学英語をスムーズにスタートできたと実感している。

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