都立高校の校長を定年退職したのち、天下りして民間(私立高校)の校長をする先生が結構いることは知っていた。
今年、私立高校の学校見学をしてみて分かったこと。
それは、校長だけでなく、都立高校のヒラ教員から転職して私立高校の教員をしている先生が結構いることに気づいた。
都立高校から私立高校に転職したと学校説明会で話していたのは、定年後や定年間際の先生ではなく、30代・40代の働き盛りの先生である。
私学で働く理由
都立高校の教員という安定した公務員の職を辞めて私学で働くことを選択するのは、どういう事情があるのだろうか。
都立高校は、
・数年ごとに転勤がある
・勤務先の高校を選べない(いわゆる教育困難校や僻地に転勤する可能性もある)
という、公立校特有の事情からだろうか。
それとも、
・管理職にはなりたくない(定年まで現場で働きたい)
という理由からだろうか。
私学の「色」
その一方で、生え抜きの教員が大半を占めるとおぼしき私立高校もある。
そういう学校では、その高校の卒業生が教員になる場合も多いみたいだ。
私学にはカラーがある。
公立では到底認められない考え方が、私学では認められることもあると聞く。
長男は今まで公立の考え方に染まってきたけれども、長男の色に合った私学に出会えれば、長男は今まで以上に伸び伸びと高校生活を送れるかもしれない。
その一方で、私学の先生は入れ替わりが少ない分、その学校の「色」が形成される反面、人の出入りが少ないのでぬるま湯になるというデメリットもある。
なんだかんだ言っても、入って見ないと分からないこともあるだろう。
学校との出会いは「賭け」みたいなものだ、とつくづく思う。