今年、高校見学会に行って気づいたこと。
それは「野球部の勧誘活動がしつこいくらい盛んなこと」だ。
私立高校でも都立高校でも、学校見学会で野球部部員が立っていた高校が結構ある。なぜだろうか。
野球部らしき坊主頭の中学生を見かけたら「野球部に入部してみないか」と声をかける気だろうか。
「なんとしてでも野球部員を確保して野球部を存続させろ」と野球組織の上のほうから指令でも出ているのだろうか。
確かに、近所の小学校でも少年野球チームの部員が集まらない。街の至る所に「少年野球チーム部員募集」の紙が貼ってあるのを目にする。
野球強豪校との違い
一方、野球強豪校の学校見学会では野球部の勧誘など、ない。
今年学校見学した高校の中には甲子園出場経験校もあった。そういう強豪校は野球部の勧誘などは必要ないのだ。
勧誘しなくても野球部の生徒が集まるし、野球部に入るためのセレクションがあるくらいなので、生徒が希望しても強豪野球部に入部できない高校もある
野球強豪校では強引な勧誘など不要だ。
都立高校での野球部勧誘
今年の学校見学で気になったのが「都立高校での野球部の勧誘が異常なくらい盛んだ」ということ。
夏休みに中学生の野球部部活動体験会を開催する高校も多い。
はたから見ていると、都立高校での野球部の勧誘があまりにも熱心で、正直言って少し「異常」な感じがした。
今は、野球の上手な子は中学校でシニアチームに進み、公立中学の野球部には進まない。
野球の上手な子がいない今の公立中学の野球部では指導の面白みがないのかもしれない。
働き方改革で公立中学での部活動が縮小方向に向かうなか、野球をはじめとする部活動に熱を入れたい教師が高校に集まってくるのだろうか。
都立高校があまりにも部活!部活!という雰囲気なのは正直、少し引く。
公立中学ですら部活は縮小方向で、地域スポーツへの移行が叫ばれているのに、高校生になってから部活漬けにさせるんだろうか。