今まで参加したどの高校の学校説明会でも、部活についての説明は必ずあった。
「うちの高校はこんなにたくさんの種類の部活がある」
「うちの高校は部活加入率が高い」
そんな説明がよくあった。
特に今年は、いろいろな都立高校で野球部関係者が学校説明会に居るのを見た。
公立中で部活の民間委託が進む昨今、
「学習指導」より「部活」をやりたい教師の活動の場が、
公立中から都立高校に移っているのだろうか。
でも…中学生じゃあるまいし、
高校生にもなって「勉強」と「部活」だけやっていればいいのか?
とも思う。
少し能天気すぎないか?
もちろん部活で得ることも大きい。
集団で力を合わせてひとつのことを達成する経験やひとつのことを続ける経験ができる・運動部の場合は体力がつく・一生の友人ができる…など。
強豪校で将来はそのスポーツの道に進みたい生徒が多い部活ならば、部活に力を入れるのもよく分かる。
けれども、いかんせん、もう高校生である。
高校生になっても世界は学校の中だけで回っていて、
「勉強と部活だけをするために毎日、学校と家(そして塾)を往復する」
それでいいのか、と思う。
隣国が戦争をしている時代だ。
日頃から視野を広く持たないと問題意識は生まれないし、
ニュース番組を見る気すら起きないだろう。
身の回りに起きている問題に普段から目を向けて、
自分なりの意見を持っていないと小論文など書けない。
高校生にもなれば、学校の外から出て、
色々なバックグラウンドを持った人と話す機会があったほうがいいと思う。
大学入試の小論文では、
世の中の動向を熟知していないと解けない問題が
出題されるようになってきていると聞く。
つまり、世の中に目を向けない学生は要らないと大学側は考えている、ということだ。