我が家の長男(中3)はだらしない。
「だらしない男子には、元女子校の共学校は合わない」
元女子校だった共学校を見学して、あらためてそう思った。
元男子校・元女子校から共学校に生まれ変わる学校が最近、後を絶たない。
でも、いきなり共学校になっても、男子校・女子校だった頃の教育方針はところどころに残るものだ。
共学化から時間がさほど経っていない元女子校の高校は、学習指導の仕方・生徒への接し方がどうしても女子向きになってしまうのは仕方がない。
一方で、男子校から共学校化した高校の場合、女子生徒をうまく注意出来ないと聞く。男子生徒ならば1回ガツンと怒れば済むことが、女子生徒の場合はそうもいかないからだ。
「きちんとやること」が優先される
元女子校の学校の場合、きちんとやる真面目な「女子」ならば通用したやり方が、共学になってもそのまま残っていたりする。
女子が多い環境では、なによりもまず「きちんとやること」が評価の対象になる。それを当然のように強要されるのは、だらしない男子にはちょっとつらい。
共学化した当初は男子(女子)生徒の比率が低い
共学化した当初は、男子(女子)生徒がなかなか集まらない。
共学した当初は男子(女子)の比率が1割2割ってこともある。
たとえば、「英語学習」を売りにする共学校の場合、大学の文学部や国際学部みたいな感じで、共学化してしばらく経っても男子生徒が少なく、まるで「女子校」みたいな感じだ。
女性は元来、男性に比べて生命力が強いからであろう、女子生徒の比率が高いと男子生徒はどうしても隅っこに追いやられてしまう。
理系の学習環境が整っていないことがある
もともと女子校だった共学校の場合、理系の学習環境が整っていない学校がある。
おそらく、女子校だった頃は理系を志望する生徒が少なかったのだろう。
理系を希望する男子生徒が元女子校の共学校を受験する場合は、学習環境が整備されているかをきちんと調べる必要があると思った。
学校の風土が変わるのには時間がかかる
企業の風土が変わるまで20年かかるといわれている。
学校は企業よりもずっと保守的だ。
共学校に生まれ変わったとしても、学校の風土が変わるまで相当時間がかかるものだ。