以前の記事(都立高校:男女別定員の緩和に思うこと)にも書いたが、一部の都立高校では、男子の合格者数を減らして、その分、女子の合格者数を増やしている。女子に人気が高い高校に多い。
男子の合格者数を減らした分、女子の合格者数を増やしている傾向が何年も続いているのか知りたかったので、男子の合格人員を募集人員よりも減らして女子の合格人員を増やした都立高校を直近3年間について調べた(普通科のみ)。
調べた結果は以下の表の通り。
男子の合格人員を募集人員より5人以上減らした都立高校(一覧)
以下の表では、男子の合格人員を募集人員よりも5人以上減らした都立高校を抜粋した。
3年間連続して男子の合格人員を減らして女子の合格人数を増やした都立高校は10校あった(表中、赤字で示した学校)。
この10校については、男子の募集定員が減らされているのと実質的に同じである。
男子の募集定員が減らされたのは、女子に人気が高くて自由な校風の高校が多い。
前にも書いたが、内申とテストが合格基準を余裕で超えている男子生徒ならば合格人数が多少減っても合格に影響はないだろう。
けれども、テストの点も内申もギリギリでこの10校を受験する男子生徒は、来年度も男子の合格人数が減らされて合格が厳しくなる可能性があるから注意が必要だ。
2020年 | 2019年 | 2018年 | ||
港区 | 三田 | 〇 | 〇 | 〇 |
文京区 | 向丘 | 〇 | 〇 | 〇 |
墨田区 | 日本橋 | 〇 | 〇 | 〇 |
江東区 | 深川 | 〇 | ||
品川区 | 八潮 | 〇 | 〇 | |
目黒区 | 目黒 | 〇 | 〇 | 〇 |
大田区 | 雪谷 | 〇 | 〇 | |
世田谷区 | 桜丘 | 〇 | 〇 | 〇 |
千歳丘 | 〇 | 〇 | 〇 | |
深沢 | 〇 | |||
松原 | 〇 | 〇 | ||
渋谷区 | 広尾 | 〇 | 〇 | 〇 |
中野区 | 鷺宮 | 〇 | ||
武蔵丘 | 〇 | 〇 | 〇 | |
豊島区 | 文京 | 〇 | 〇 | 〇 |
豊島 | 〇 | 〇 | 〇 | |
杉並区 | 井草 | 〇 | 〇 | 〇 |
足立区 | 青井 | 〇 | 〇 | |
足立新田 | 〇 | 〇 | ||
淵江 | 〇 | 〇 | 〇 | |
葛飾区 | 南葛飾 | 〇 | 〇 | |
江戸川区 | 小岩 | 〇 | 〇 | |
青梅市 | 多摩 | 〇 | 〇 | |
調布市 | 神代 | 〇 | 〇 | 〇 |
府中市 | 府中東 | 〇 | 〇 | |
小平市 | 小平 | 〇 | 〇 | 〇 |
清瀬市 | 清瀬 | 〇 | ||
多摩市 | 永山 | 〇 |
*表中、〇印は男子の合格人員を減らして女子の合格人数を増やした年度