「公立高校入試の国語で出題される漢字の書き取りは小学校で習う漢字しか出題されない」と、どこかで読んだと記憶している。
「高校入試の問題で小学校で習う漢字が出題されるなんて本当かな」と一瞬思った。
でも良く考えてみれば、公立高校の入試では幅広い学力の子どもが受験するから、たぶんそうなんだろう。
自分が大昔に高校受験した頃は「高校受験の入試問題(国語)の漢字の出題範囲がどこか」なんて全然気にしていなかった。
塾業界の方は当然ご存知なのだろう。
実際、数日前(2020/2/21)に行われた都立高校入試の国語の問題を見ると、まさにその通り。
都立高校入試の国語の問題において漢字の書き取り問題は、小学校6年間で習う漢字「のみ」が出題されていた。
一方、漢字の読み取り問題としては、書き取り問題よりも難しい、中学校ではじめて習う漢字が出題されていた。
どんな言語も、インプット(読み)のほうがアウトプット(書き)よりも先行する。
書き取りで出題される漢字よりも、読み取りで出題される漢字のほうが難易度が高いのは当然だろう。
要するに、義務教育修了時(中学3年生時点)で、漢字の書き取りに関しては小学校6年生の漢字が書ければ十分だと、都立高校の入試問題を作成した東京都は思っている、ということだ。
確かに小学校6年生の漢字がほぼ書ければ、日常生活には問題ないだろう。