街中を歩いていると、どこからともなく「ニャア」と猫の鳴き声が聞こえてくることがある。
けれども、あたりを見回しても猫の姿はない。
必死に猫の姿を探すと、わたしが歩いている場所からは見えない車の陰に猫が潜んでいたりする。
わたしが「にゃあ」と猫に声をかけると、猫も「ニャア」と応答してくれる。
遊んでほしいのだろうか?
エサがほしいのだろうか?
道路を歩く人の姿形が見えない場所にいるのにも関わらず、通りがかりの通行人(わたし)が猫好きだということが猫にはどうしてわかるのだろう?
そんな猫の動物的な勘に驚くばかりだ。