書字が苦手な長男(高校生)。
長男は昔から、文字はそれなりに読めるが、文字を書くのが苦手だった(書字の苦手さ【小6秋の時点】)。
言うなれば「書字障害」に該当するのだろう。
小学校1年生の頃の長男は「本当にまともに字を書けるようになるのか?」という状態だった。当時は「読む」のはそれなりに出来るので静観していた。
何度も何度も同じ漢字を練習するといった、しつこい反復漢字練習は避けるようにしていた。
でも、高校生になれば、なんとか書けるようになるのだ(高校生:漢字への抵抗感がだいぶ薄れてきた)。
高校入試を経て、漢字への抵抗感が薄れた
長男が中学生になると、漢字を書くことへの抵抗感は薄れたが、それでもまだ、ひらがなだらけの文を書いていた。
そんな中で、都立高校入試は漢字が苦手な長男には「漢字の復習」として大いに役立った。
都立高校入試の国語では漢字の読み(中学校まで)と漢字の書き(小学校まで)が出題される。
高校入試を経験することで、長男は漢字への抵抗感がさらに薄れ、漢字を書く頻度が増えた。
中学生になって、書字のための特別なトレーニングは何もしていなかったけれど、長男は自ずと成長して、漢字を書けるようになってきた。
タブレットによる恩恵
長男が中学に入学したと同時に、タブレットが中学から支給された。
長男は字を書くのは苦手だったが、タブレットは上手に使いこなせた。
字を書くのが苦手な子にとってタブレットが学校教育に導入されたことはとても有難いことだ。
高校生になった長男はタッチパネル付きノートパソコンを駆使して勉強と遊びに役立てている。
高校になると提出物の一部はタブレットで作成して提出できるので助かっている。
漢字書き順ソフト・漢字書き順サイトを活用する
次男は、小学校入学と同時にタブレットが支給された。
次男のタブレットには学習ソフト(小学校で一括購入)がインストールされていて、この学習ソフトのなかの「漢字書き順ドリル」がとても役立っている。
「漢字書き順ドリル」を使うと、漢字の書き順を視覚的に理解できるのだ。
「漢字書き順ドリル」でなくても、漢字の書き順を確認できる無料ウェブサイトもいくつかある。
漢字の書き順サイトでは、漢字を入力すると、その漢字の書き順を表示する動画が表示される。
漢字小テスト対策に「漢字書き順サイト」を活用
現在、長男は漢字小テスト対策として、漢字の書き順サイトを見ながら、漢字の形・書き順を理解することで、漢字を覚えている。
試行錯誤した結果、書字が苦手な長男にはこの方法が一番、漢字を覚えやすいみたいだ。
書字が苦手な長男にとって「漢字書き順サイト」はとっても助かっている。
漢字の書き順を動画を使って覚えられるなんて(しかも無料)、昔からは考えられない。
良い時代になったものだ。
書字は少しずつ上達するから、書字の練習を少しずつ続けてみる
長男のように「漢字を覚えるのが苦手な子でも、成長していくうちに漢字を覚えられるようになるタイミングがある」ということがわかった。
いつのタイミングで漢字を覚えられるようになるのかは、その子によって違うのだ。
「図形(漢字)の認識→図形(漢字)の記憶→記憶した図形(漢字)の再現」のすべてができるようになってはじめて、漢字を書けるようになるのだと思う。
「書字をせずにタブレットで代用させる」という考え方も確かにある。
でも、社会に出る前に、自分の手で漢字を書けるようになるのに越したことはない。
眼鏡を使わなくても生活できるならば、それに越したことはないのと同じだ。
眼鏡(タブレット)を使わなくても済むようになっているのに、眼鏡(タブレット)に頼るのは、もったいない。
書字が苦手であっても、こどもが成長していくうちに小・中・高どこかのタイミングで書字の苦手さが薄れることがあるから、そのタイミングを逃さずに書字をする機会をこどもに与えてほしいなと思う。
「字が書けない」だけで支援級に送ったままにしていないか
現在、小学生の時点で「書字が苦手だから」と支援級に送られ、そのまま特別支援の対象になっている子が多くいると思う。
でも中学生・高校生になれば自ずと成長して、書字の苦手さは薄れてくるのだ。
小学生の時点で能力を見限って良いのだろうか。
タブレットを活用して書字の苦手さを補いつつ、適切なタイミングで書字に挑戦する機会をこどもに与えてほしい。