今まで、
都立・私立問わず、
トップ校から大学付属校・中高一貫校・工業高校・定時制高校と、
いろいろな高校を見学してきた。
その結果、学校によって一番異なるのは、
「保護者の熱意」だと感じる。
上位校では、見学しに来た保護者は熱心な人が多かった。
学校説明会の質疑応答ではいろいろな質問が出るし、
説明会終了後、先生と個別面談できる高校もあったし、
校長先生と個別面談できる高校すらあった。
一方で、
定時制高校では保護者から質問が出ることは少ない。
学校説明会が終わると、
さっさと帰宅する保護者がほとんどだ。
二極化しているのは生徒の学力だけではない。
教育に対する保護者の熱意も二極化していると感じる。
上位校は人気が高いので、
受験機関も色々と情報を入手していることも多いから、
受験機関に聞けば、上位校のことは教えてくれるだろう。
一方で、
定時制高校や工業高校については、
受験機関はあまり興味がないことも多いから、
実際に学校見学して直接聞いてみないと、入手できない情報も多い。
それなのに、保護者からは質問があまり出ないのだ。
ここら辺が、
教育熱心な家庭の子が受験する中学受験とは違って、
高校受験があまり盛り上がらない理由なんだろうな、と思う。
もちろん、
高校受験は中学受験と違って、親が関与することが少ない。
とはいえ、
普通科以外の高校のほうが普通科の高校と比べて、
学校ごとの違いがものすごく大きいから、
受験する際の「目利き」が必要なのだ。
昔と違って高校は多種多様化している。
でも、学校ごとの違いを見極めるのは
中学生だけでは厳しいんじゃないかと思う。