新型コロナウイルスが流行し始めた頃。
「流行がある程度収束するまでは少なくとも3年はかかる」
と見立てる専門家が多かったと記憶している。
その見立て通りになった。
流行開始から1年半を過ぎた今も、
新型コロナウイルスの流行はなかなか収束しそうにない。
現役志向の高さ
今年(2021年)の高校見学でも相変わらず
「現役でこのレベルの高校に〇〇人合格した」
と現役進学率の高さをアピールする高校が多かった。
なお、今年わたしが見学した高校は上位校ではなくて、
どれも偏差値55前後の中堅校である。
今は、保護者も学生も現役志向が高い。
わたしが今年見学した高校はどれも、
8割以上、場合によっては9割近く、
現役で進学する高校ばかりだった。
わたしが高校生だった頃は難関私大でなくても、
私大受験で1浪2浪する人はふつうにいたことを考えると、
隔世の感がある。
昔は浪人が多かったのは、
推薦入試やAO入試がなかったのが大きいのだろう。
大学でのオンライン授業
コロナ禍の現在、
大学ではオンライン授業が主流だと聞く。
オンライン授業のために、
大学の高い学費を払うのはもったいないと感じる。
コロナ禍で高校生活を十分満喫できないまま大学に入学したのに、
大学でも大学生活を満喫できずにオンライン授業ばかりだなのは残念だ。
高校生活3年間はあっという間に過ぎる。
高校時代にアルバイトをしていたわたしからすれば、
高校時代に勉強だけでなく勉強以外でもいろいろなことを経験してから、
大学に進学したほうが良いと思っている。
なんでもかんでも「最短ルートで到達するのが良い」わけではない。
この歳になるとそれがよく分かる。
けれども、わたしのように考える人は少数派だ。
なぜなら、
高校の学校説明会で現役進学率の高さをアピールする高校が多いのは、
保護者の意向を反映したものだから。
自分の体で体感してほしい
高校生の時点で自分の進路についてピンと来なくても仕方がない。
たとえキャリア教育を受けても、
である。
経験を積んで自分自身で体感してみないことには、
自分の進路は見い出せないと思う。
コロナ禍のせいで、
こどもたちの体験値は以前よりも減っている。
コロナ禍が続く限り、
わが家のこどもたちには少し回り道してもらっても良いかもしれない…と今は思っている。
親であるわたしたちが元気なうちは、
だけれど。
コロナ禍が落ち着いた頃に、
大学に入学してもいいんじゃないかなと思っている。
とにかく高校生の頃は勉強だけでなく、
いろいろな経験をしてほしいのだ。