都立・私立の両方の高校を見学してみて感じたのは、ICT教育への温度差だ。
付属中学がある私立高校では、ICT教育はもはや当たり前。
私立高校からすれば、ICT教育なんて今頃何で騒いでいるの?という感じなのだろう。
ICT教育なんてものに特段触れる必要もない、といった感じの私立高校もあった。
学校説明会でICT教育という話題すら出ない私立高校(ICT教育に価値を見出していないのだろう)や、ICT教育についての説明はあったけれど少し触れただけの私立高校(ICT教育はどうでもいいと思っているのだろう)もあるのだ。
都立高校:ICT教育の導入はこれから
一方で、都立高校はこれからICT教育を本格的に導入するらしい。
学校説明会でICT教育を大々的に説明する都立高校や、配布資料にICT教育の導入を大きく謳う都立高校があった。
都立高校がICT教育・ICT教育と騒いでいるのを見ると、私立高校との温度差をものすごく感じる。
端末はどうするのか
保護者として気になるのは、
端末を自費で購入する必要があるのか?
ということ。
要するに、ICT教育を導入するのは構わないけれど、新しい端末を買わされる羽目になるのかを保護者は知りたいのだ。
現状、端末をどう用意するのかは、高校によって方針がまちまちだ。
特に都立高校はこれからICT教育を本格的に導入するらしいから、学校側が右往左往しているのが良く分かった。
たとえば、
・端末を持っていない人は有償(保護者負担)でレンタルの端末を利用する
・端末は原則全員購入
・端末を家庭で既に持っているならば、新しい端末を別途購入する必要はない
など…学校によって方針はバラバラみたいだ。
都立高校のICT教育に関しては、とりあえず方針を決めてそれでやってみて、上手く行かなかったら別の方針に変える、というように、数年間は方針が定まらないんだろう、きっと。
【2021.12.2追記】
東京都は、都立高校の授業での端末導入について保護者に補助を出すことに決めた。
端末費用に関しての保護者の負担を定額3万円にする(3人以上の子どもがいる家庭は1万5000円)とのこと。