春に運動会をやることについてに引き続き、今回は運動会ネタ。
長男の今年の運動会が終わった。
長男の小学校生活最後の運動会だった今年の運動会、すっごく良かった。
子どもたち本人にとっても保護者にとっても6年生の運動会が一番感動するといわれている。
確かに今まで小学校生活6年間の運動会の中で一番良い運動会だった。
運動会に感動したことなどあまりない私だけれども、今年の長男の運動会を見て感動した。
今年の運動会の良かった点
運動音痴の息子が目立たなかった点
運動会の何が良かったかと言うと、長男が目立たなかったこと。
正確に言うと、長男の動きがズレているのがほとんど目立たなかった。
運動会で目立たないほうがいいの?と思う人がいるかもしれない。
けれども、運動音痴の子どもを持つ親としては、運動音痴の息子がズレた動きをしているのが目立たないだけでもありがたい運動会なのだ。
運動音痴の息子が楽しそうに参加していた点
今年の運動会では運動音痴の長男が楽しそうに・満足そうに参加していたのが印象的だった。
特に組体操。
運動音痴の長男が楽しそうに組体操に参加していたのには驚いた。
「運動音痴が楽しそうに組体操に参加している」なんて、滅多にないことだ。
だって運動会の集団演技では運動音痴は切り捨てられることが多いから。
昨年の運動会はひどかった
そういえば、昨年の運動会はひどかった。
長男の学年がやった、集団でダンスパフォーマンスでの長男の動きはひどいものだった。
長男はダンスの早い動きについていけず、ひとりだけ動きがズレてあたふたしていたのが遠目ではっきりと分かった。
ふだん大抵のことではめげない長男でも、ダンスが終わった後に荒れていた。
同級生のフォローは多少あったものの「うまく踊れない=自己責任」という感じで放置されていて、哀れで見るに堪えなかった。
これに対して、今年の運動会では運動音痴の長男が楽しそうに組体操に参加しているだけでも、今年の先生方には本当に感謝したい。
良い組体操とは
その1:全員参加していた
それに引きかえ、今年の運動会の組体操は「全員参加・誰一人切り捨てない」という方針だった。
長男は、運動音痴でもなんとかこなせる技を担当したので、なんとか演技をこなしていた。
もちろん、小学校が我が家の長男のために運動会をやっているはずはまったくない。
けれども、誰も切り捨てない・全員参加の運動会は、今まで運動会ではガッカリな思いばかりしてきた運動音痴の子どもの保護者には嬉しいものだった。
その2:各人の能力にあわせた演技をしていた
今年の運動会の組体操では、何人かがグループになって、各人の能力に合わせた演技をしていた。
各人の能力に合わせて演技の内容が決められていたので、身体的に無理のない範囲で行われていた。だから、けがをする子どもはいなかった。
つまり、発達障害児だけでなくどの子どもにとってもそれぞれ能力に合った演技をしていた。
それに、子どもたちがグループに分かれ、各グループがそれぞれ意見を出し合って演技内容を決めたので、子どもたちが生き生きと演技していたのが印象的だった。
子どもたちの体力は人それぞれ違うのだから、全員が足並みそろえて同じ技に取り組む必要はないと改めて思った。
その3:高さがなくても十分見ごたえがあった
最近、運動会の組体操で大けがをする子どもが毎年いることが報道されている。
文部科学省も、組体操の内容に配慮するようにとの方針である(組体操等による事故の防止)。
長男が通う小学校でも例外ではなく、今年の運動会では4段以上の高いピラミッドなどの危険な技はなかった。それでも十分に素晴らしい演技だった。
今年の運動会の組体操では、マスゲームのような集団演技で、6年生全員一丸となってのパフォーマンスは見ごたえがあった。
危険な技をやるよりもマスゲームのほうが見ごたえがあるし安全性が高い。
それに、一般にマスゲームというのは見た目よりも結構難しいらしい。
演技の足並みがそろうような子どもたちでないとマスゲームの演技は難しいとも聞く。
安全性を考えると、今後は、どこの小学校でも運動会での組体操はマスゲームに変わっていくような気がするが、どうだろうか。