春に運動会をやることについて

我が家の長男が通う小学校の運動会が先日終わった。

暑かった暑かった。本当に暑かった今年の運動会は。

長男は小学校6年生。

小学校高学年ともなれば、水分補給に気をつけていれば、若さで暑さはなんとか乗り切れる。

でも、親であるわたしは歳のせいか、暑さがかなりこたえる。

昔は運動会といえば「秋」開催だった。

けれども最近は春に運動会を開催する小中学校も多い。

そもそも最近は夏の暑さが9月になっても続く。

運動会の練習で熱中症になる児童も続出し、熱中症を避けるために春に運動会を開くようになった。

ところが、今年のように5月下旬に猛暑日が続くような年も少なくない。

 

春に運動会をやるメリット・デメリット

そもそも春に運動会をやるメリットは何だろう?

思いつくものをすべて挙げてみる。

 

春に運動会をやるメリット

運動会練習中に熱中症になりにくい(運動会の練習がまだそれほど暑くない春に行うので)

春は行事が少なく運動会練習にあてる時間がとりやすい(一方、秋は展覧会・学芸会・高学年の宿泊旅行等の行事が多く、あわただしいので、運動会の練習に使える時間が限られている)

運動会が学級学年の団結力を高める良い機会になる(新学期の直後に運動会をするため)

天候が安定していて、天候不良による運動会延期が起きにくい(春は台風がほとんど来ない)

よく考えてみると、春に運動会をやるメリットは結構たくさんある。

とは言うものの、春に運動会をやるデメリットもやはり存在する。

 

春に運動会をやるデメリット

・秋(9月10月)よりも春(5月6月)のほうが紫外線の量が多いので、肌に悪い

・秋(9月10月)よりも春(5月6月)のほうが昼間の時間が長いので、春は秋よりも日照時間が長く、日差しがキツイ。たとえば5月21日と9月21日とを比較すると、東京都での昼間の時間は5月21日のほうが2時間長い

(参考)
東京都の日の出・日の入り
2019年5月21日 日の出 4時32分 日の入り 18時44分
2019年9月21日 日の出 5時27分 日の入り 17時41分

・運動会の練習が本格化するのはゴールデンウイーク明けなので、2~3週間で運動会を仕上げなければならない

熱中症予防の対策

今回の運動会を体験してみて、春の運動会でも熱中症になる危険性がかなりあることを実感した。

今回の運動会では、長男が通う小学校では教室に冷房を入れて開放し、子どもが空いている時間に涼みにいけるようにしたり、クラスごとにまとまって冷房が入った教室に涼みに行くなどの熱中症対策をとっていた。

そのおかげだろう、熱中症になる子どもはいなかったようである。

しかし、よく考えれば、なぜそこまで対策してまで運動会を続行しなければならないのだろうか?

特に、体力がない小学校低学年の子どもたちにとっては、休憩を取りつつも炎天下で長時間運動会を観戦しなければならないことには変わりはない。

 

高学年児童には良い経験だが

どこの小学校でも、運動会は小学校高学年が主体となって運営することになっている。

つまりは、小学校高学年の子どもたちが運動会を運営するという「集団での活動」という教育効果を目的として運動会が行われている。

そして、運動会の花形である「組体操」や「騎馬戦」は小学校高学年の児童によるものだ。

建前上は、「小学校低学年の子どもたちは高学年のお兄さんお姉さんたちの「組体操」や「騎馬戦」を見て、将来はああいう競技に参加してみたいなあとあこがれる」ことになっている。

 

低学年の児童にとっては我慢大会

小学校低学年の子どもたちは、高学年の子どもたちの教育活動に付き合わされているといった感じ。

炎天下の中、夕方近くまでダラダラと運動会が続くのは小学校低学年の子どもたちにとって負担があまりにも大きい。

運動会はお昼までで切り上げるという方針をとる小中学校も増えている。わたしもこれに賛成だ。

 

運動会の時間を短縮する方法

たとえば以下のような方策をとれば、運動会を午前中で切り上げられる。

徒競走は希望者のみの参加とする(足が遅かった私は大賛成。足が速い子が出ればよい)

・優勝旗授与や応援合戦などの競技と関係がないイベントをなくす(子どもが応援団に加入している保護者はきっと大反対だろう)

・ダンス等の得点に関係ない競技は廃止するか、他学年と合同で行う

運動会が午前中で終われば、午後は自宅でゆっくり休める。

もはや根性論で運動会を長時間行う時代ではないだろう。

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