先日、次男が通っている小学校の運動会があった。
運動会というのは、小規模校と大規模校では雰囲気がだいぶ違う。
大規模校に通った長男の運動会は、それはそれは盛大だった。
児童数が多いと、「徒競走で児童全員が走る」ただそれだけでも時間がかかる。
長男の運動会は例年、朝9時に始まり16時過ぎに終わった。運動会の後片付けは決まって、夕暮れが迫る中で行われた。
運動会が終わると長男はくたくたになっていたけれども、運動会好きな長男は達成感でいっぱいの明るい顔をしていた。
大規模校は来賓も多い。
来賓が座る来賓席だけでなく、敬老席も観客で満杯だった。
児童全員で行われる競技は迫力満点だった。恒例の大玉送りは児童全員参加。迫力があって多いに盛り上がった。
小規模校に通っている次男の運動会はとにかくコンパクトだった。
児童数が少ないので、徒競走はすぐに終わる。
だから次男の運動会は例年、午前中に終わる。
運動会が短時間で終わるのは、子どもたちへの負担は少なくて良い。
その反面、次男の運動会は児童全員で参加する競技がないので、いまいち盛り上がりに欠ける。
来賓の数も少なく、敬老席も空いていた。
規模も時間もコンパクトな次男の小規模校の運動会を経験すると、長時間で疲れたけれど盛大で盛り上がった長男の大規模校の運動会が懐かしくなる。
次男が出場した徒競走の様子を見ていたら、長男が小学校低学年の頃を思い出した。
小学校低学年のときに長男が徒競走に出場したときはやる気がなくて、ちんたら歩くように走っていたのだった。
先日の次男の徒競走でも、長男と同じように、ちんたら走っている子どもが何人か、いた。
それを見ていて長男の姿を思い出し、なんだか懐かしかった。
小学校低学年(1年生・2年生)だと、5人に1人くらいの割合で、まだ上手く走れない子がいる。
上手く走れない子どもの割合は、10年前(長男が小学生の頃)より増えていると感じる。
逆に、サッカーか何かをやっていて走るのが上手で速く走れる子どもも5人に1人くらいの割合でいる。
低学年のこどもは、走るのがとても上手な子どもと、走るのがとても苦手な子どもが同じくらいの割合で居て、残りの半数がどちらでもない、という感じだ。
今はそういう感じらしい。
運動会を見ていて、体の使い方がぎこちない子が増えているのが気になる。
長男は運動がからっきしダメだったけれども、細々と運動を続けたら、体のバランスが少しずつ整ってきて、今では出来ることも増えた。
今は長男、いくらかマシに走れるようになっている。
長男、小学校1年生の頃はちんたら歩くように走っていた子どもだったようには見えなくなった。
不器用でも体を動かすことは大切だとしみじみ実感している。
長男が高校生になった頃には、運動をそれなりにできるようになったのは、長く習っていたリトミックと水泳、そして片道徒歩20分かけて小中学校まで毎日歩いたおかげかなあ、と思っている。