発達障害の啓蒙記事は要らない

最近「発達障害・グレーゾーンの人はこうなんです・困っているんです」みたいな紹介記事を多く見かける。

たとえばこんな記事である。

正直言って「今さら感」がある。

当事者が苦しんでいることを広く知ってほしいという気持ちは分かるが、こういう記事に挙げられている発達障害・グレーゾーンの人の特徴は、発達障害・グレーゾーンの人みんなに当てはまるとは言えない。

たとえば「運動会の練習が嫌だ」という話。

発達障害・グレーゾーンの人じゃなくても運動会の練習が嫌な人はたくさん居る。私も次男もそのひとりだ。

大まかに言って全体の少なくとも3分の1は運動会の練習が嫌いな人だ。

発達障害・グレーゾーンの人、さらにその外側の「グレーゾーンのグレーゾーンの人」まで含めれば、全体の3分の1になるだろう。

さらに「グレーゾーンのグレーゾーンのグレーゾーン」までいけば、おそらく全員になるだろう。

「みんなひとりひとり違う」それで良いのだ。

ところで、発達障害・グレーゾーンに該当する長男は昔から、運動会の練習が結構好きだ。

発達障害・グレーゾーンの人がみんな「運動会の練習が嫌い」なわけじゃない。

長男みたいに運動会の練習を楽しめる発達障害・グレーゾーンの人だっているのだ。

発達障害・グレーゾーンの啓蒙記事は一歩間違うと「こういう行動をとる人=発達障害・グレーゾーン」と勝手に決めつける人が増えるから嫌だな。

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