教育の丸投げは止めたほうがいいかもよ

長男が幼児だった10年前とはうって変わって、今は「発達障害」という概念が世の中に浸透している。

そのせいもあり、支援が必要な子に対して保育園・幼稚園では加配と療育(発達支援)、小学校では特別支援教室・放課後デイ・支援員…と至れり尽くせりである。

その反面、周りのサポートが厚くなったせいか「親自身が要支援児をサポートしようという意欲が薄れている」と感じる。

親が教育をサポートする意欲が薄れているのは要支援児に限った話ではない。広くそういう傾向がある。共働き世帯が増えて時間に余裕がなくなったことも大きく影響しているのだろう。

 

療育は塾と同じ

今は、宿題をみてくれる放課後デイもあると聞く。

でも、小学校低学年なら漢字も計算もそんなに難しくないので、親が宿題をみてあげられる。

親が宿題の答え合わせをすると、子はどこが理解できていないかが親はよくわかるし、逆に、子の得意な分野もわかる。

療育は塾と同じ。週1回ただ通っているだけではこどもは成長しない(毎日通園できるならば別だが)。

療育に通ったからといって、問題が解決するわけじゃない。

 

放置する親・見守る親

次男が通う公立小でも、親が子を慎重に見守っている家庭と、親が子の宿題などのケアを放置している家庭がある。

忙しい中で子をきちんとみている共働き家庭もある一方で、子の宿題の進捗状況を確認していない専業主婦家庭もある。

我が家の次男(小1)の観察眼は鋭い。「どの子が宿題をやってこないのか」を次男はいつも観察していて私に教えてくれる。

次男が通う小学校では、タブレット経由で学校から毎日、宿題の内容が送られてくる。にも関わらず宿題をやってこないのは、その子の保護者が宿題の存在を把握・確認していないということだ。

今は、要支援児だからきちんとやれないから・勉強が嫌いだから・言ってもやらないから……などの理由で小学校では放っておかれる。

「まずはできることから毎日コツコツやること」を身に着けられるのは小学生のうちなのに、今の小学校にはそれをやれる余裕はない。

だから「毎日コツコツやる週間」は家庭で補ったほうがいいのよね。

何もせず放置すれば、そのまま・できないままで、言われた通りのことすらできない人間が出来上がる。

「もっと手をかけてあげればよかった」と後で後悔しても「後の祭り」だ。

教育の丸投げは止めたほうがいいと思うよ。

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