中3での進路面談:安易に通信制高校を勧めてないか

通信制高校に進学する生徒はいまや全体の1割弱に達しているそうだ(通信制高校設置厳しく 文科省初基準、急増で質確保カジ)

高校生10人のうち1人が通信制高校に在籍しているということだ。

 

通信制高校に通う生徒が増えている

今春に公立中学校を卒業した長男の卒業式で、卒業生たちの進路の内訳をみて驚いた。

長男が卒業した公立中学校の卒業生は、

・通信制高校に進学する生徒が約15%

・男子生徒に限れば、約20%(5人に1人)が通信制高校に進学

であった。

男子生徒の5人に1人が通信制高校に進学って…ちょっと多すぎないか。

長男が通っていた中学では不登校の男子生徒が多かったのは確かだけど、通信制高校に進学する生徒があまりにも多い。

通信制高校に進学するのはごく一部の生徒ではなく、もはや普通のことなのだ。

 

通信制高校と就学支援金

通信制高校といっても多種多様らしい。

今は、通信制高校に進学した場合でも就学支援金が出るので保護者の負担が軽くなっていて、通信制高校に進学するハードルが低くなっている。

確かに就学支援金のおかげで保護者の負担が減って助かるけれど、就学支援金の原資は税金だ。

就学支援金を架空請求していた通信制高校が廃止になった・通信制高校でアルバイトを単位として認めていたことが発覚した等の報道が聞こえてくる。

果たして通信制高校では、学費に見合ったカリキュラムが用意されているのだろうか。

 

通信制高校以外の選択肢もある

通信制高校を選ぶのは、不登校を経験した生徒が多いのだろう。

我が家の周辺は都市部なので、通信制高校に限らず、都立の定時制高校・単位制高校・専門学科(商業農業工業など)・チャレンジスクールなど、いろいろな選択肢がある。

それでも通信制高校を選ぶのは、通信制高校の良さを理解したうえでの進学なのだろうか。

公立中学の三者面談で、安易に通信制高校をすすめていないか?

上述したように、通信制高校のほかにも定時制高校や単位制高校、専門学科などのほかの選択肢があるのだ。

今は、昼間に通える定時制高校もある。

昼間も通える現在の定時制高校、「やんちゃな子」より圧倒的に多いのは 3部制で単位制、給食の提供も…守る「多様性」

 

定時制高校・単位制高校という選択肢

都立高校の授業料は月1万円。とても安い。

通信制高校と違って定時制高校・単位制高校は基本的に毎日授業があるので、教師や同級生と接する機会があり(少人数制なのが嬉しい)、実体験ができる点は大きい。

しかも都立の定時制高校では給食が出る。これはすごくうらやましい。

安い費用で栄養バランスがとれた食事まで出るなんて、なんと嬉しいことか。

通信制高校以外にも、きちんとした学びの場が提供されているのだ。

小・中学校で不登校のこどもたちが激増していることを考えると、将来、不登校のこどもたちが通える高校を整備しておく必要がある。

だから都立の定時制高校を安易に減らすのはやめたほうがいいし、昼間も通えるタイプの定時制・単位制高校をもっと増やしたほうがいいと思う。

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