都立高校の学校説明会でいちばん驚いたこと

昨年、都立高校の学校説明会に行っていちばん驚いたこと、それは、

「部活の勧誘がしつこかった」

ことだ。

特に野球部の勧誘はすごかった。

「都立高校はいったいどうしたのか?」とすら思った。

 

公立中学は教員の働き方改革の一環として部活動を外部委託する方向に進んでいる。

それなのに、都立高校の教師が部活!部活!部活!と連呼しているのを聞いて、時代とズレていると感じた。

たとえば教育困難校では、バイトにハマる→学校に来なくなる→学校に居場所がなくなる→中退という流れがあるから、学校内に居場所を作って中退を防ぐため部活に入るように生徒に勧めているという深刻な問題があると聞いた。そういう理由ならば、部活を推奨するのはよく分かる。

 

けれども、中堅以上の高校で部活!部活!部活!と騒ぐ必要はあるのだろうか。

部活漬けはむしろ勉強時間を奪う「害」のように思える。

 

確かに運動部に入れば体力はつくだろう。

人生において体力はとても大切だ。

でも今の時代、部活に入らずに楽しみながら体力をつける方法はいくらでもある(ジム、スイミング、ヨガ、ダンス…)。

 

対照的に、私立高校の学校説明会では部活の勧誘などなかった。

私立高校は部活の勧誘などしなくても、強豪校ならば生徒が集まるからだ。

 

私立高校が部活に力を入れるのはよ~く分かる。

私立のスポーツ強豪校であれば、特定の運動部が全国的に強いことは大きな宣伝になるし、強豪校にはその道で食べていきたいと思っている生徒が集まる。

 

でも、都立高校で部活を頑張ってどうするよ。

都立高校は設備面でも人員面でも私立高校には到底かなわないのに。

 

今は、「教科指導」そっちのけで「部活の顧問になってスポーツの指導をしたい」人が教員になるのだろうか?とすら感じた。

勉強を教えてこそ学校の先生と言えると思うのだが。

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