今春、小学校に入学する予定の次男には仲の良いお友達がいる。
同じ園に通うクラスメートだ。仮にA君とする。
A君をはじめてみた時、雰囲気が長男とよく似ていると私は思った。
でもそれをA君の両親に伝えたら気分を害すると思うので、黙っていることにした。
A君は人懐っこい子で、たまに会うと私にもしきりに話しかけてくれる。
A君に取り立てて大きな問題があるとは私には思えない。
次男いわくA君は園に来ない日があるらしい。どうやらA君は週1・2回、療育に通っているようだ。
次男は「なんでA君は園に来ない日があるのかな?」とよく言っているが、私は黙って聞いている。次男は、A君が登園しない日は遊び相手がいなくて、つまらないみたいだ。
私から見ると、A君は子どもらしくて好奇心旺盛で、発達を特段気にする必要もないように思うが、A君のご家庭はA君のことを心配しているようだ。
A君のママは、A君のことを引け目に感じているように私は見える。
気分を害するといけないし、余計なお世話だと思うので、療育うんぬんの話は私からA君の両親に話すのは控えている。
「そんなに卑屈にならないで」とA君のママに向かって心の中でつぶやいている私だ。
小学校に行きたくない
次男いわく、A君は「小学校に行ったら先生に怒られるから、小学校に行きたくない」と次男に最近話したそうだ。
小学校に入学する前のまだ5歳の子どもが「先生に怒られるから小学校に行きたくない」と話す…なんともつらい話だ。
5歳のこどもが小学校に入学する前から、小学校での生活に絶望感を抱いている。そして保護者はこどもの現状を引け目に感じている。…それでいいのか?
就学前のこどもに絶望感を持たせ、保護者に焦りを感じさせる…特別支援教育・早期療育って何だろう。
ちなみに、次男の担任の先生は温厚で、声を荒げて叱るようなタイプではない。
では、いったい何が原因でA君の自己肯定感がそんなに下がっているのだろうか。
A君が小学校入学後もできるだけノビノビと暮らせるよう、陰ながら小学校に働きかけてみようかと思っている。
まあ、そんなことをしたら小学校側は私をクレーマーと思うだろうな。
うちの小学校に来ないでくれ
そういえば、昔、A君が入学する予定の小学校に長男の入学を打診したところ、当時の副校長から「うちの小学校に来ないでくれ」と遠回しに言われたことを思い出した。
そういう経験をしたからこそ「ひとりひとりを大切にする学校」なんてスローガンなんか建前だ、と身に染みて分かっている。
だからこそ、言いたいことを言わせてもらうつもりだ。