学校もひどいけど保育所はもっとひどい

長男を公立小・中と通わせてみて、もはや学校には何も期待しないことにした。

長男の担任だった先生の中にはもちろん良い先生もいらっしゃったが、なにせ学校の仕組みと方向性がどうしょうもないのだ。

学校はこれ以上、余計なことをしないでほしい。

小中学校は「義務教育」だ。

「義務=しなければならないこと」なのだから、本来、最低限のことだけ、やってくれればいいのだ。

英語教育やプログラミング学習でカリキュラムぎっしり飽和状態の公立小学校。

大量のワーク類を生徒に課し、内容を理解しているかどうかは問わずキレイに仕上げることを求める公立中学校。

でも、保育所から公立中学まで長男を通わせてみて、いちばんヤバいと思うのは「保育所」だと私は思う。

たとえば、小さなこどもたちの目前で、年長の保育士が経験が浅い保育士に向かって怒鳴る・言うことを聞かない子を保育士が集団でからかう…なんてことが日常茶飯事なのだ。

長男が通った保育園で実際、そういう光景を何度も目撃した。

もちろん、そんなことは絶対にしない保育園もある。たとえば次男が今通っている園では、保育士がほかの保育士に向かって怒鳴るなんてことはまず起きない。保育園は今や、園による当たりはずれが大きすぎる。

 

一番ヤバいのは保育所

この国は、保育所を急に増やしすぎた。

そのツケは必ず来る。

いや、そのツケはすでに来ているだろう。

いいや、中には「ウチの子は保育所育ちだったけれども、立派に成長した」と言う人もいるだろう。

でも、それはたまたま保育所や保育士さんが「当たり」だったのだ。

こどもたち全員が「当たり」の保育所に通えるわけではない-それが今の日本である。

 

小さい子は自分で状況を伝えられない

小学生にもなれば、学校の惨状を自分の言葉で大人に訴えることができる。

けれども、子どもが小さければ小さいほど、自分が置かれている状況を言葉で大人に伝えることはできない。

現場の保育士さんも手を尽くしてはいるけれども、保育所ではとにかく、保育する大人の数に比して子どもの数が多すぎる。

日本で保育所に通うこどもの多くは1日7時間も8時間も保育所で過ごす。

保育所に居る時間が長すぎるのだ。

そして、今の保育所は当たり外れが大きすぎる。

良い保育所は本当に良いが、そうでない保育所に当たった場合、そういう保育所に通うことになったこどもたちがあまりにも気の毒だ。

もし小学校入学前の保育所生活で人生の方向性が決まってしまうのならば、おそろしいことだと思う。

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