以前も少し書いたが、
幼稚園は基本的に
「身辺自立については家庭でやる」
という考え方のところが多いと感じる。
次男が幼稚園に通っていて、つくづくそれを実感した。
身辺自立:幼稚園と保育園の比較
次男が通ったのは公立幼稚園だが、
身辺自立について園が援助するという考え方が、拍子抜けするほど「ない」。
「トイレトレーニングや箸の使い方、着替えの仕方は、
基本的に保護者が家庭で身につけること」
というスタンスの幼稚園が多いと感じる。
一方で、保育園は、
「身辺自立は園と家庭で協力してやっていきましょう」
という考え方だ。これは公立園でも私立園でも同じ。
保育園は生活の場
長男が小学校に入学する前、
至る所で、
「保育園は生活の場だから」
といわれた。
当時は、これが何のことか分からなかった。
けれども、今ではその意味がよく分かる。
保育園は生活の場だから、
箸の持ち方、トイレトレ、着替えなどの身辺自立がしっかりとできるよう、
保育園の先生も積極的に援助してくれる。
一方で、一昔前は「入園前におむつをはずしてきてください」と言う幼稚園が普通にあったほどで、幼稚園では「身辺自立はご家庭で」という考え方が根強い(幼稚園によっても程度の差はあるが)。
幼稚園のように「御家庭でやってください」と言われるより、
保育園のように「いっしょに協力してがんばりましょう」と言われた方が、
「園の先生と一緒にがんばろう」という気になる。わたしの場合。
幼稚園と保育園を比較するときに、
幼稚園の教育指導要領と保育所の保育所指導指針は、
ベースが共通するから、
幼稚園と保育園のどちらに行っても同じ、
という話がよく出る。
でも実際に幼稚園と保育園の両方に子どもを通わせてみて、
特別支援の有無は関係なく、
保育園のほうが幼稚園よりも身辺自立のサポートが手厚い、と感じる。
地元の療育センターに通っている保護者の間で、
幼稚園の評判がイマイチなのは、
・1クラスの人数は幼稚園のほうが保育園よりも多く、
サポートが行き届きにくい
という理由のほかに、
・幼稚園は身辺自立に関するサポートが薄い
ことが理由のひとつなのかな、と思ったりする。