特別支援教育には学校間格差がある

長男が公立小を卒業してから3年以上が経った。

次男が通う公立小での要支援児童への対応を見ていると、今さらながら、長男が通った公立小の「要支援児童への対応のうまさ」を感じずにはいられない。

長男の小学校卒業から3年以上も経過した今、しみじみと実感する。

「長男が通った公立小の先生方は、長男に対して細かいところまで配慮してくださった」と。

長男が「小学校に行きたくない」と言ったことは一度もなかった。

小学校には毎日楽しく通っていたよね。

長男、アンタは本当にラッキーな男だよ。

長男は今でもこの小学校のことが大好きだ。

 

長男が就学時健診の様子

長男がこの公立小に就学時健診を受けに行ったときの先生方の様子を見て、私はこの公立小にほれ込んでしまった。

なぜなら『先生方が一丸となって、就学時健診を受けに来た6歳の子どもたちに努めて優しく接しよう』という様子が伝わってきたから。

就学時健診の日、長男と私が公立小に到着すると、門のところで先生方が笑顔で出迎えてくれた。

「よく来たね」と長男に優しい言葉をかけてくれた先生もいた。

就学時健診が行われた教室では、こどもたちが緊張しないように、「小学校は怖くないところだ」とこどもたちが感じることがないように、先生方は手が空くたびに、こどもたちに優しく話しかけていた。

管理職から、こどもたちが小学校に恐怖感を持たないように優しく接するようにとの指示があったのだろう。

就学時健診のときの先生方の様子は、私にとって忘れられない、良い意味で衝撃的な記憶だ。

私は基本的に学校嫌いで、学校に対して否定的な印象を持っている。そんな私が、先生方が気持ちをひとつにして就学時健診の手伝いをしている姿を見て、学校というものを少し見直した。

先生方がこどもたちを中心に見据えて行動している姿に感服して、長男をこの公立小に通わすことに決めたのだった。

私の勘は当たった。

この小学校の雰囲気はとても暖かく、保護者との対話も活発で、教師間の連携も上手くいっているのが保護者である私にも分かった。

長男がこの公立小に通うことができて本当に良かったと思っている。

 

要支援児童の対応が上手

長男が通った公立小では、特別支援に関する勉強会を学校内で開き、教師間で情報を共有していたと聞いた。

要支援児に対しては「できないことを叱責するのではなく、まず、対象児童との関係をきちんと構築すること」を大事にしていると伝わってきた。

結果、長男は先生から叱責されることはなく、たくさんの先生から可愛がってもらえた。

 

保護者との信頼関係の構築が上手

長男が通った小学校では、まず、要支援児の保護者との信頼関係を築くことを大切にしていたと思う。

先生が保護者に対して高圧的な態度に出ることはなかった。

長男の担任の先生は、保護者の不安を取り除くのが上手だった。

保護者(私)が学校に行くたび「どの先生も長男君を可愛がっている・目をかけている」と、保護者である私に積極的に伝えてくれた。

 

要支援児童への対応には学校間格差がある

長男が通った公立小とは対照的に、次男が通う公立小ではこういう細かな配慮は感じられない。

先生が忙しすぎて、特別支援や不登校の問題まで手が十分に行き届いていないのだ。

教師不足の今、長男が通った公立小のようなレベルの高い対応を公立小に求めるのは酷だろう。

残念なことだ。

要支援の子どもへの対応には学校間格差があると私は実感している。

入学前にいくつかの公立小を見学して雰囲気を確認することをおすすめする。

 

要支援児童への対応がきちんとしている学校=ほかのこどもたちが過ごしやすい学校

要支援児童への対応がうまくいっている小学校は、こどもの「個」を尊重しているということ。

つまり、要支援児童への対応がきちんとしている小学校は、ほかのこどもたちも過ごしやすい学校だと思う。

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