次男が通う園では毎年、たき火をして焼き芋を焼く。
子どもたちが庭や公園で集めた枯れ葉を園に持ち寄ってたき火に使うのだ。
今日は、次男が近所の公園に行って枯れ葉を集めてきた。
枯れ葉は週明けの月曜日に園に持っていく予定だ。
今年(2022年)は10月に入っても暑い日が続いていたせいか、枯れ葉がまだそれほど落ちていない。
それでも11月に入ってから葉が急に色づき、枯れ葉が少しずつ増えてきた。
都会のたき火
次男が通う園は都会にある。
都会でたき火をすると、風の向きや強さによっては、園の周辺一帯に焦げ臭い「におい」が充満する。
風向きが良い年はそれほど臭わないけれども、年によっては「もしかしたら、どこかで火事?」と思うほどのにおいが蔓延する。
もちろん園は、たき火の実施について消防署に事前連絡済みである。
今は簡単にたき火すらできない時代だ。
それなのに、毎年たき火をして焼き芋を焼いてくれる園の先生方には本当に感謝である。
次男が通う園は、幼児期に五感を使った体験を多くすることを大切にしている。
最近は、園庭がない保育園に通っている子どもたちも多い。園庭がないということは、当然、火を焚いて焼き芋をするなんてことを園でするわけがない。
子どもたちが幼児期に焼き芋を経験しないまま卒園していくのは残念なことだ。
匂いの記憶
わたしも子どもの頃、おそらく園や学校で等も火を焚いて焼き芋を焼いた記憶がある。でも、どこでたき火をしたのか、はっきりとした記憶がない。
おそらく、通っていた園で焼き芋をしたのだと思う。
細かいことはまったく覚えていないのに、いまでもはっきり覚えているのは、たき火の「匂い」だ。
秋になると、たき火の「匂い」が無性に懐かしくなる。
今でも、どこからともなく、枯れ葉が燃える匂いが漂ってくることがある。
匂いの記憶というのは案外しっかりと残るものだ。