先日、次男の就学時健診に行ってきた。
思い返せば、長男の就学時健診のときは、就学時健診が無事終わるか心配した。長男の就学時健診が無事終わったときは、ほっとした。
一方、次男は出木杉系のため、就学時健診ではなにも心配していなかったし、実際、何事もなく終わった。
今回、次男の就学時健診に行ってみて驚いたのは「子どもたちの様子」だった。
「子どもたちが全体的に幼くなっている」~そう感じた。
大人しく待っていられず、走り回ったり階段の手すりによじ登たりする子どもがたくさんいたし、耳鼻科や歯科検診を嫌がって大泣きする子どももいた。もちろん、全員ではないけれど。
こどもたちの落ち着かない様子にとにかく驚いた。
就学時健診というよりも、まるで3歳児健診のようだった。
次男が通う幼稚園のこどもたちのほうがずっと落ち着いていると思った。次男が通う幼稚園は支援が必要な子どもたちを多数受け入れている。
長男もかなりのビビりだが、健診を待っている間、ウロウロ歩き回ることはなかったし、就学時健診で医師の健診を嫌がることはなかった。
そして、ウロウロしている子どもたちに対して母親達が余裕がなく関わっていた。
働いていて時間がなく、こどもにしっかりと向き合う時間がないのかもしれない。子どもに関心がないのではなくて、仕事に追われていて子どもに意識が向きにいのだと感じた。私も長男を保育園に預けて働いていたから、その気持ちはよく分かる。
原因は新設の保育園激増か
幼稚園卒:保育園卒の比率(長男の場合)
そういえば、長男の学年の保護者は専業主婦率が高くて、こどもたちの幼稚園卒:保育園卒の割合が8:2くらいだった。
幼稚園出身が賢くて保育園出身が賢くない、と言いたいわけではない。ただ、親の目が行き届いているのは、圧倒的に幼稚園出身の子どもたちだろう。
実際、小学校に入学してからも長男の学年のこどもたちは落ち着いていて、学級崩壊が起こることもなく小学校を卒業した。
落ち着いた家庭環境で育った友人たちに囲まれていたので、長男は小学校の居心地はすごく良かったようだ。
幼稚園卒:保育園卒の比率(次男の場合)
長男が小学校に入学したあと、保育園の待機児童が激増し、我が家の周辺では新設の保育園が激増した。
一方、周辺の幼稚園は定員割れを起こしており、廃園する幼稚園も出てきた。
今では、次男の学年の子どもたちは幼稚園卒:保育園卒の割合が2:8くらいだと思う。
子どもたちの幼稚園卒と保育園卒の比率はここ10年ほどで完全に逆転した。
長男が小学校に入学する頃は、我が家の周辺の保育園は公立か、評判が良い私立しかなかった。
それが、次男が小学校に入学する頃である今は、保育園があたりにたくさん立ち並ぶようになった。
人手不足の折、新卒の保育園では保育士を確保するのが非常に大変だと聞く。
今は、新設で整備が追い付いていない保育園が増えて、そういう保育園を卒園したこどもたちがたくさん入学してくる。
でも、いちばんの問題は、そんな保育園が増えていることを把握していない保護者が増えていることかもしれない。