長男が通う・通っていた公立小・中学校の行事予定表をみると
「巡回相談」
という項目がある。
臨床心理士や精神科医などのいわゆる「専門家」が来校して、教師や保護者から相談を受けたり、
実際に教室を見回ったりしているのだ。
小学校・中学校だけでない。
こういう「専門家を定期的に招く」というやり方、長男が通っていた私立保育園でも行われていた。
「先生に相談がある人は職員に声をかけてください」と保育園のパンフレットに書かれていたと思う。
実際に相談をしていた保護者がいるかどうか、よく知らない。
「専門家を定期的に呼ぶ=特別支援教育に積極的に取り込んでいる」ことをアピールするための、いわゆる「やったふり」施策ともいえる。
正直言って、こどもや保護者が知らないところで「専門家」と称する方々がこどもを品定めして、問題のこどもについて教師と専門家だけで対応策を協議するのが怖い。
まるで「魔女狩り」のようだ。
協議した結果が保護者に下りてくるだけ。
こどもと保護者は蚊帳の外である。
こういうところが、こどものためというよりも、学校というシステム維持のための特別支援教育だと感じる。
教師も専門家も「こどものため」という思いでやっているとは思う
けれども不思議なことに、専門家が関われば関わるほど、学校は子どもにとって窮屈になっていく。