次男が通う公立小は「作文指導に力を入れている」ことを売りにしている。
ただし、学校側が勝手にそう思っているだけで、こどもたちの文章作成能力が上がっているのかは?である(学校の作文指導には期待できない・あまりにもひどい小学校の作文指導)。
わたしが見るに「小学校での作文指導」とはいっても、ただ単に、早い時期(小学校1年生)からこどもたちに作文を書かせている、ただそれだけだ。
果たして、早い時期から作文を書かせれば言語能力が伸びるのか?
早く始めればいいってもんじゃないだろう。
確かに、早くから作文指導を始めれば文章を書く習慣はつくかもしれない。でも、そこから先が重要なのだ。表現力がある文章・論理的に文章を作成するための指導など小学校に期待できまい。
小学校だけじゃない。中学でも高校でも、ただの一度も適切な作文指導を私は受けたことはないのだ。
作文や小論文というのは、こどもが書いた文章を1対1で丁寧に見てあげないと上手くならない。
個別指導ができないのだから、適切な作文指導を小学校に期待できない。
次男が通う小学校の授業参観。
お約束通り、廊下にはクラスのこどもたちの作文がずらりと貼られている。
見た感じ、文章の量が少なかったり・字が汚かったり・書いてある内容がよく分からなかったり…など、作文が苦手そうな子どもたちが1クラスに5、6人いるのが分かる。
早い時期から文章を書かせることを強要すると、発達が早い上位3割のこどもたちには良いけれども、発達がゆっくりな下位3割のこどもたちには作文に対する苦手意識がつくのではないか?
国語の授業のレベルが上がることで、授業についていけず特別な支援が必要だと思い込む親子を増やすだろう。
いたずらに授業のレベルを上げて国語嫌いを増やすならば、何もしないほうがいい。
小学校低学年のこどもたちは、自分の意思を言葉にするのがまだ難しい。
それでも小2の終わり頃になれば自我が発達して、自分の意見を主張できるようになる。
本格的な作文指導は小2の後半以降で十分だと思う。