次男が通う公立小では、小1から少人数算数授業が始まる。
長男が小学生だった頃は、小3の後半から少人数算数の授業が始まった。
今は以前より前倒しして低学年(それも小1)から少人数算数授業が始まるのだ。
小学校入学の時点で算数の理解力に大きな差ができているのだろうか。
それとも、一番下のクラス=実質的な「支援級」なのだろうか。
少人数算数のメリット・デメリット
少人数算数授業のメリット・デメリットは、以下のサイトに詳しい。
算数の少人数授業は東京都が独自に始めたもの、らしい。
小3くらいから算数の授業についていけない子が出始めること・中学受験準備のために高学年から塾に通い始める子が多く、算数の習熟度の個人差が大きくなることから、東京都で少人数算数授業が導入されたようである。
長男の場合
長男、小3までは算数はそれほど苦手ではなかった。
その頃は自宅で親が勉強をみていたくらいで特段何もしなかった(通塾なし)。
少人数算数授業が始まった頃(小3後半)、長男は当初、真ん中レベルのクラスだった。
しかし、長男はその後はずっと算数(数学)少人数は一番下のクラスだった。
一番下のクラスだけ少人数
少人数算数ではたいてい「一番下のクラスの人数だけが少ない」。
つまり、少人数算数といっても、本当に少人数になるのは一番下のクラスだけ・上位と真ん中のクラスは人数が若干減るくらいだ。
長男の場合
長男はたいてい10人前後で算数(数学)の授業を受けていた。
少人数で授業を受けることで長男は算数(数学)を理解しやすくなったかというと、そういうこともなかったように思える。
「算数の授業は少人数のほうが分かりやすい」という話を長男から聞いたことはない。
少人数で授業を受けて長男の成績が上がった、ということもなかった。
算数(数学)というのは、自分で脳みそに汗をかかないとできるようにならない。いくら少人数で授業を受けても、自分自身で思考しない限り算数(数学)はできるようにならない。
とはいえ、少人数算数が導入されると、教える側は楽だと思う。教える子どもの数が減るから。
少人数算数の導入が教師の負担軽減になるなら、少人数算数を導入すればよいと思う。
少人数算数について(個人的に思うこと)
個人的には、少人数算数は小3くらいからでよいと思う。
小3くらいまでならば、塾に通わなくても親がなんとか教えられる。
長男は、小3までは自分が「算数が苦手」とは思っていなかった(と思う)。
小3で少人数算数が始まり一番下のクラスに固定してから、算数の苦手意識が長男の心に徐々に定着したようにも思える。
長男の算数(数学)への苦手意識はその後しばらく続いた。
けれども、中学入学後、相性が良い塾の先生に出会ったこともあって、中3になると少しずつ算数(数学)の苦手意識が減ってきた。
そして、高校受験を経験することで、長男は数学について自信を少し取り戻した。
高校生になってからは数学を積極的に勉強するようになった。
将来は、わからないものである。
「この子は算数(数学)は苦手なんだ」と周囲の大人が早くから安易に決めつけないほうがいい。
それに何よりも、小1の段階から「自分は算数が苦手だ」と子ども自身が思い込まないほうがいい。
そして、小1の段階から、周りのこどもに「あの子は算数が苦手だ」と認識させなくてもいい(実際、次男は「あの子は算数が苦手だ」と言い始めた)。
算数(数学)ができないのは、認知のどこかの部分でつまずいているからだ。つまずきが解消されれば算数(数学)がグンとできるようになることもあるのだ。