長男が公立小を卒業して数年経つ。
次男が公立小に入学してみて、公立小というのはここ数年で劣化したようにみえる。
公立小の質が劣化したのは「学校はブラック企業」という認識が世間に浸透してしまい教員不足が深刻化したのも大きな原因のひとつだろう。
そして、特別支援教育自体がうまく機能していないようにみえる。
具体的に言うと、特別支援教室は単なる「隔離部屋」になってしまっている。
特別支援教室が期限付きになったせいなのか、民間療育機関は盛況のようである。
民間療育機関といっても残念ながら千差万別でピンからキリまであるのだろう。
軍隊的教育の復活か
小学生の次男の担任は、長男を担任していただいた先生方と比べて、発達障害・グレーゾーンの子らの扱いが非常に「下手」である。
次男の担任は、言うことを聞かない子らに対して、やたらと叱責して言うことをきかせようとしている。
あのやり方では、こどもたちは「学校に行きたくない」と言い出しかねないだろう。
入学早々叱られてばかりだったら学校に行きたくなくなるのは当然だ。
次男の担任の高圧的な指導については、たくさんの保護者から学校に苦情が来ているはずだ。でも指導内容は何も変わっていない。
深刻な教師不足のせいで教員が足りず、高圧的な指導を改善させたくても教師を辞められるのが怖くて管理職が黙認しているんじゃないの?とすら思う。
無条件に可愛がる
そういえば長男はそこまでひどく担任に叱られることはなかった。
今思えば、長男は担任の先生にとても恵まれていたのだ。
当時はまだまだ公立小にゆとりがあったのだ。
長男の担任の先生方はおおむね長男をうまく扱っていた。
長男が「学校に行きたくない」と言い出すことはなかった。だから、長男を担任した先生方はそれなりに長男をうまく扱っていたのだと思う。
長男は小学校の担任の先生のほとんどからすごく可愛がってもらった。
特に小学校低学年のうちは、発達障害・グレーゾーンの子らは叱責するのではなく、「やたらと可愛がる」・「無条件に可愛がる」ことが必要だ。
そうすると、かれらとうまくと行くようだ。
公立小での長男と担任の先生とのやりとりを振り返ってそう思う。
上手な先生は、一癖あるこどもたちと関係を作るのがうまい。
長男が小学生の頃は、長男みたいな一癖ある子らをうまく扱ってくれる先生がいたのだ。
けれども、一癖あるこどもの扱い方みたいな「技」のある先生の手法は残念ながら伝承されないようである。
技が伝承されないばかりか、次男のクラスなどは軍隊式教育に逆戻りしている。昭和かよ。
勘弁してほしい。