長男が通う高校のPTAのお母さま方によると、長男の同級生には「スマホでゲーム三昧」の子が多いらしい。
しかし…高2の長男はスマホゲームに興味がない。
いったい長男は学校でどうやって周りの生徒と交流を図っているのだろう?
子どもの時からなぜか長男はゲームに興味をもたない。
小さい頃、親類が集まった席でイトコたちがそばでゲームをやっていても、長男はやろうとはしなかった。
長男は小さい画面を見つめ続けてチマチマとゲームをするのが苦手なのだろう。
実は私もそうだ。
ゲームをすると目も脳も神経も疲れ果ててしまうのだ。
親である私たちがゲームに興味がないこともあり、せめて小学校入学までは長男にゲーム機をもたせないように決めていた。
でも…長男が小学生になったら「ゲーム機を買ってくれ」とねだられるか心配していた。
けれども、幸い、そういった心配は無用だった。
長男はなぜかゲームに興味をもたなかった。
ゲームに興味はなくても、長男が中学生になったらスマホをねだられるか心配した。
ところが…幸いなことに、長男が中学生になると同時に、中学校からタブレットが支給された(もちろん授業用)。GIGAスクール構想というものの一環らしい。
中学校でのタブレットの支給は、長男のスマホ依存を阻止する点でベストタイミングだった。
中学生になった長男は、タブレットにハマった。
学校から貸し出されているタブレットだから自由に改変できないものの、長男はタブレットを勉強以外のこと(写真撮影や画像編集など)に使って楽しんでいた。
長男の場合、タブレットがあったからスマホに依存せずに済んだといえる。
ただ周りのママ友に聞くと、そうばかりではないようだ。
特に女の子などはLINEがないと友だちとやり取りできないからという理由で小中学生の時点でスマホを買ってもらっていて、タブレットはあまりに使わず、スマホばかり見ていて困る、と聞いた。
スマホについては…長男が高校生になってから連絡用にスマホを長男に渡した。
長男が「スマホが欲しい」と言ったわけではない。
塾や習い事その他連絡用としてスマホが必要だからスマホを持たせた。
長男が通う高校ではタブレット型パソコンを購入させられた。
高校生になった長男はパソコンにハマった。
中学生の頃から長男はタブレットを使いこなしていたので、パソコンはなにも苦にならない。
長男にとってスマホはあくまでも連絡用で、メイン使用はパソコンである。
パソコンがあるおかげで、長男はスマホにのめり込まなかった。
長男はたまにパソコンでゲームをやるときもあるけれども、やっているのは無料でできる程度のゲームである。
長男はふだん、パソコンでプロ野球の試合を見ていることが多い。
かくして、長男はスマホにはハマらなかった。
長男は「スマホをよりもタブレット・パソコンを使う」主義である。
つまり、長男は、スマホとパソコンの両方でできることはパソコンを選んでやっている。
長男は不器用なので、スマホの小さい画面でチマチマ操作するのが嫌いなのだ。
長男が今までスマホ依存・ゲーム依存にならなかったことは私の子育ての数少ない「上手くいったこと」で、素直に「良かった」と思っている。
現在高校生の長男の周りでスマホが本格的に普及していったのは、長男が小学校3年生以降だった。
長男はギリギリ「スマホ・ネイティブ世代」から外れている。
だからこそ、長男はスマホにもゲームにも依存せずに済んだのだろう。
問題は、スマホ・ネイティブ世代の次男だ。
生まれた頃からスマホが身近にあった次男(小2)は今すでにタブレットを使いこなしている。
もちろんスマホの使い方も次男は熟知している。
次男、クリスマスプレゼントにタブレット型パソコンが欲しいと言っている。
タブレットは家庭用と学校用の2つあるので、これ以上は要らないと次男は言う。
次男の同級生にはスマホを持っている子もすでにいる。
長男と同じように、次男が高校生になるまではスマホを持たせないようにしたいけれども、果たして上手く行くだろうか。
次男は自分のタブレットを持っているのだから、なんとかタブレットでスマホの代用をしてほしい。
次男が高校生になるまでスマホ類との適切な距離を保つよう、見続けなければならないのが、ちょっと憂鬱である。