高2の長男。
幼児の頃から一貫して「字は読めるけれど書けない」タイプだ。
いわゆる学習障害(書字障害)にあたるだろう。
そんな長男、今も漢字を書くことに苦手意識があるけれども、だいぶ漢字を書けるようになってきた。
高校の授業プリントにも、空欄を漢字を使ってメモをとるようになった。
漢字の誤字はまだあるけれど、誤字はだいぶ少なくなってきた。
ここまで来れば、学習障害というカテゴリーから外れたといえると思う。
小学校入学当時の長男を知る者からすると、よくぞ、ここまで成長した、と思う。
長男、中学生になったばかりの頃は、授業プリントをひらがなで埋めていた。
中3の頃は、漢字混じりのひらがなで埋められるようになった。
高1の頃には、だいぶ漢字を使って書けるようになったけれども、漢字の誤字がまだ多かった。
それが高2の今は、きちんと漢字で書けるようになった。
長男の書字障害を治すために特別なトレーニングをやったかというと、中学生以降は何もしていない。
長男が小学校の頃は、図形のトレーニングをする塾に週1で通っていた。
中学生になった後は、長男が自然に書けるようになるのを待った。
漢字の覚え方を長男なりに工夫するようになってから、漢字を覚えられるようになった。
支援級をよく知らない人は「学習障害の子は支援級に行けばいい」と思うかもしれない。
でも支援級に行けば「万事解決」ではないのだ。
支援級の先生が、その子に合った学習を提供してくれるとは限らないのだ。
学習障害は軽くなる。学習障害は一生続くわけではない。
幼少時に「書字障害」と判断されたとしても、文字を書くのは「ちょっと苦手」くらいまでには改善できる。
思い詰める必要はない。明るく行きましょう。
我が家の場合、長男を導いてくれたのは、学校以外の場所で出会った先生方だ。
長男に熱心に接してくださった多くの先生方に感謝を申し上げたい。
わたしの経験では、良き理解者は学校の外にいることが多い。
子どものことで悩んでいるならば、学校の外を探してみてほしい。