ここ数年「発達障害者の生きづらさ」がよく話題にのぼる。
確かに、現在すでに社会に出てなんらかの仕事に就かなければ生活していけない方々はたくさんいらっしゃるだろう。
特に今は新型コロナウイルスの影響で失業して困っている発達障害者の方もたくさんおられるだろう。
とにかく生活の糧を稼がなければならないときは仕事を選んでいる余裕はない。
自分に不向きな業務内容だと思っても、生活していくために頑張って働いている方々はたくさんいらっしゃる。
ただ、これから社会に出ていく予定の発達障害者の若者に対しては、将来に向け、厳しくてもいいけどポジティブな言葉がけをしてほしい。
呪いをかけないで
たとえば
「発達障害者は社会に出たら必ずつまづく」とか
「発達障害者は支援を受けなければ働き続けられない」とか、
「発達障害者は社会で生きづらい」という呪いをかけないでほしい。
若者だけでない。「発達障害者は社会に出たら生きづらさを抱えながら生活しなければならない」という固定観念が世の中の人々に根付いてほしくない。
学校の先生や発達障害者の支援者から「発達障害者は生きづらい」という呪いがかけられて、「発達障害者は生きづらいのだから、就労支援を受けられる職場で就労したほうがよい」と判断されて、発達障害者が就労できる場が固定しないでほしい。
発達障害者の生きづらさを訴えている方々は、「発達障害者の生きづらさを社会に広く知らしめたい」、「発達障害者への社会的支援が必要なことをアピールしたい」のだろう。
ただ、面白い仕事に就いて、発達障害者の特性とされるマイナス部分を凌駕するプラス部分を発揮できれば仕事は続けられるし、生きづらさに悩むことは少なくなる。
成功例を知りたい
適職さえ見つかれば支援は要らない。
なにより発達障害者本人がハッピーになる。
発達障害者は毎日つらいつらいと言いながら生活している人たちばかりだろうか。
発達障害者の保護者としては「自分が面白いと思う仕事に就いて日々生活している発達障害者」の成功例が知りたい。
若者に夢を与えてほしい。
確かに、支援を受けながら就労している発達障害者の方はたくさんおられるだろう。
ただ、発達障害者が生きづらさをかかえて生活している場合、発達障害というよりも、家庭環境の悪さ・貧困という問題が複雑に絡んでいる場合も多いのではないだろうか。
社会のほうが多様性がある
学校よりも社会のほうが多様性がある。
社会には本当に色々な仕事がある。
発達障害者が就労先を決めるまでには、通常よりも試行錯誤や葛藤が多いかもしれない。
どんな仕事が向いているかは十人十色だ。
自分に合った仕事・業種・職場を選べば、生きづらさを抱えて苦悩することは減る。
誰だって自分が面白いと思える仕事に就くのが一番だ。
ただ、それが難しい場合も多々あるけれど。
何が面白いかを考える
最近は、公立小中学校でキャリア教育として、職場体験をしたり将来やりたい仕事を考えさせたりしているのは良いことだ。
学生時代にぼんやりとしながらでも、面白いことを見つける姿勢を持ち続けることが大事だ。
我が家は常にポジティブを心がけている。