今年も青葉アルデヒドの季節がやってきた。
青葉アルデヒドというのは、植物の新芽の香りである。
新緑のこの時期、この独特の匂いに気づく人は多いと思う。
ここ1週間ほど、青葉アルデヒドの匂いが外で充満している。
今年(2024年)は、東京では4月最後の週末(4月25日)頃から青葉アルデヒドの香りが少しずつ漂ってきた。
去年とほぼ同じ時期である。
今年のゴールデンウイークは昼夜問わず、青葉アルデヒドの香りがずっと充満していた。
例年と同じで、青葉アルデヒドの香りは夜に強くなる。
でも、今年は夜だけでなく昼間も青葉アルデヒドの香りが漂っていた。
この独特の香りも、梅雨が始まる頃にはおさまる。
この時期、都会でも新宿御苑などの大きな公園に行けば、この香りが充満している。
昔、新宿御苑の近くで働いていたことがあるが、新緑の季節に職場の窓を開けると、青葉アルデヒドの香りが流れ込んできた。
新宿御苑の近くにある新宿高校では、この時期は青葉アルデヒドの香りで充満しているはずだ。
青葉アルデヒドの香りをかぐと、実家の庭に生えていた栗の木を思い出す。
栗の木は毎年5月になると一斉に新芽が出る。この栗の木の新芽から出る独特の青葉アルデヒドの臭いが家中に充満していた。
先日読んだ本に、5月頃に体調を崩す人(いわゆる5月病)は、植物の新芽の香りにやられるのではないか?との指摘があった。
敏感な人は青葉アルデヒドに影響を受けるのかもしれない。
今年もまた青葉アルデヒドの時期がやってきた。
この時期は、毎日少しずつ日が長くなり、暗くなるのが遅くなっていく。
この時期には体調を崩す人も多いのだが、私にとっては青葉アルデヒドの時期は日がどんどん長くなり、植物がぐんぐん成長していくのが感じられるから、前向きな気持ちになれる時期である。