いままで発達が気になる子の保育園選びについて、いくつか書いてきた。
あらためて言う。
「発達が気になる子にはやっぱり公立園がいい」・「発達が気になる子には公立園を選んだ方が無難だ」
ということを。
発達が気になる子に公立園をおすすめする理由
加配の先生をきちんと配置してくれる
公立園は先生の離職率が低いこともあって、私立園よりも人員にゆとりがあるので、加配の先生をきちんと配置してくれる。
先生との間で愛着関係を構築できる
公立園は先生の離職率が低く先生がコロコロ変わらないので、先生との間で愛着関係をきちんと構築できる。
この点は、発達が気になる子を含むすべての子どもにも当てはまる。どんな子も、特に小さいうちは同じ人がサポートしてくれたほうが子どもは落ち着く。
支援のノウハウが園に蓄積されている
公立園は先生の離職率が低いので、発達が気になる子への支援がノウハウとして園にきちんと蓄積される。
私立園のなかでも離職率が高い園は、先生ひとりひとりが個人的にがんばっていても、退職してしまいノウハウが蓄積しにくいという問題がある。
以上、まとめてみると、私立保育園の「保育士の離職率の高さ」はいろいろな問題を引き起こしていることがよ~くわかる。
遊びを通して学ぶ方針
英語教育や音楽教育などを売りにする私立園は多い。
けれども、発達が気になる子にはその手の活動は負担になることも多い。
公立園は基本的に「遊びから学ぶ」方針なので、行事のための練習が少なく、のびのびと過ごすことができる。
園との交渉が上手くいかないときは役所に相談できる
長男が公立保育園→公立小→公立中→都立高校と過ごしてきて、公立の良さを実感している。
私学は基本「ウチのやり方に合わないなら辞めてもらってもいい」というスタンスだ。
私立保育園や私立幼稚園も私学だから、基本的にそういうスタンスである。
一方、公立園や公立学校では、園や学校との交渉が上手くいかない場合、役所や教育委員会の人に間に入ってもらうことができる。
まあ、長男の場合、役所や教育委員会の人に間に入ってもらわなければならないほど、こじれなかったけど。
園・学校以外の組織(役所や教育委員会)の力を借りることもできるのが公立の強みだ。
結論
以上、発達が気になる子は「遊びから学ぶ」方針の公立園を選んでおいたほうが無難である。