長男のピアノ発表会が終わった。
長男にとっては2回目のピアノ発表会だった。
長男、今年はブルグミュラーの「アラベスク」を弾いた。
ところどころに小さいミスがあったけれども、大きなミスはなく全体としては順調な演奏だった。
今回の発表会が、長男の自己肯定感を高めるきっかけになれば嬉しい。
わたしは長男が弾いた曲をよく知っているから、長男の小さなミスに気づいた。
でも、この曲をよく知らない人が長男の演奏を聴いたら、長男は滑らかに弾けていたと感じただろう。
発表会で長男の演奏をいっしょに聞いていた私の母も、長男の演奏を「思ったよりもずっと上手く弾けていた。演奏はわりと良かった。」と評していた。
ブルグミュラーの「アラベスク」自体が持つ力にも助けられた。
「アラベスク」は発表会では映える曲だ。実は、聴く印象よりも簡単に弾ける曲である。
たいていのこどもはこの曲が好きだ。
ピアノを習ったことがある人ならばたいてい知っているこの名曲「アラベスク」の持つ魅力に助けられて、長男の演奏自体も良く見えた。
小学校高学年からピアノを習い始めた長男
先日の発表会でも、小学校低学年のこどもたちがピアノを演奏していた。
ところが、小学校低学年でピアノ歴が同じくらいなのに、ピアノのスキルはこどもによっておそろしいほどに差があった。
小学校入学時点で学力がすでに二極化しているという話も納得がいく。ピアノのスキルも学力と同じ傾向なのだ。
小学校入学前後では、弾けない子はまだ全然、弾けない。
まず、拍がきちんととれない。
あと数年すれば、だいぶ違ってくる・拍が理解できるようになるのになあ、と演奏を見ていて思った。
長男がもし小学校低学年からピアノを習い始めていたら、おそらくピアノは全然上達しなかっただろう。
不器用だけれど音楽好きな長男は小学校高学年からピアノを習い始めた。
ピアノを習い始める時期をあえて遅くしたのだ。
それでよかったのだと思う。
小学校低学年の頃はたぶん弾けなかったブルグミュラーの「アラベスク」を、高校生の長男は弾けるようになっている。
不器用ならば、少し待てばいいのだ。