中1数学:空間図形の理解に具体物を使う

今日は、図形問題の話である。

図形問題というものは、
得意な子どもには楽しいこと、
このうえない。

けれども、
図形問題が苦手な子どもにとって、
図形問題を解くのは苦痛そのものだ。

長男は、小学生の頃は図形問題が苦手だった。

けれども、なぜだろうか、
中学生になって図形問題の苦手意識は少し薄れた。

今では長男は、
計算問題よりも空間図形のほうが好きだ。

 

空間図形の理解に具体物を使って

長男に聞くと、
中学校の数学の「空間図形」の授業では、
実際に紙をはさみで切っておうぎ形や円柱などの図形を作るなんてことは、
やらないそうだ。

まあ、私が中学生だった頃もそうだった。

 

工作は授業ではやらないんだろう

空間図形の授業で紙をはさみで切って図形を作るなんてこと、
授業でする中学校は、今も少ないんだろう。

けれども、
頭の中で空間図形をイメージできる子どもばかりじゃない。

実際に紙をはさみで切っておうぎ形を作ったり、
おうぎ形から円錐を作ったりがうまくできないと、
空間図形の問題は解くのは難しい。

具体物を自分で作れなければ、
空間図形のイメージは浮かびにくく、
空間図形の問題は解けない。

 

廃材を使えばお金がかからない

我が家では、空間図形を理解するのに具体物を使っている。

具体物というのは、
家の中に転がっている廃材や紙のことだ。

こういう具体物を使えば教材を買う必要がない。

お金がかからない。

たとえば円柱はトイレットペーパーの芯やアルミホイルの芯を使う。

たとえば円錐はアイスクリームのコーンを使う。

円柱や円錐をはさみで切り開くとどういう形になるか、
実際にやってみることが空間図形の理解には大切らしい。

空間図形の問題を理解するために具体物を積極的に活用している塾(特に中学生向けの塾)は、
少ないみたいだ。

療育から出発している私にはそういう教え方はちょっと不満。

中学受験の図形問題対策で理解を容易にするために具体物を使う塾講師や保護者は、
結構いらっしゃると思う。

けれども、
高校受験となると、
中学生だから具体物を使った空間図形のイメージなんて出来て当たり前と思うのか、
分からないのは仕方がない思うのか、
図形問題が分からなくても放置されてしまうようだ。

 

手先を動かす機会が減っている

今の子どもたちは、
手先を動かして工作する機会が昔に比べて減っている。

工作だけでなく、
からだを使って空間認識力を高める機会が減っているのだ。

だからこそ、
空間図形の理解には、
紙をはさみで切って図形を作る経験が大切だと思う。

工作好きな長男、
中学生になって今さら工作なんて…とは思わないようで、
工作を楽しみながら空間図形の勉強をしている。

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました