現在の日本の英語教育は、聞く(listen)・話す(speak)・読む(read)・書く(write)の4技能の習得を目指している。
一方、今の中高大生の親世代の英語教育は「読む」・「書く」が主だった。
いや、正直言うと「読む」だけが主だった。
40年前は英語を「聞く」・「話す」は学校の授業ではほとんどやらなかった。
自分が社会人になってから仕事上「聞く」・「話す」の必要に駆られた。
だから否応なしに、社会人になってから英語を「聞く」・「話す」を勉強する羽目になった。
今の50代より上の世代のほとんどの人はだいたいこんな感じだ。英語の「聞く」・「話す」は学校を卒業した後で勉強した人がほとんどだろう。
私もそうだが今の中高年は英語を「聞く」・「話す」に抵抗感がある人が多い。
だからこそ官民挙げての「英語4技能の習得賛成」という話になるのだろう。
昔ながらの英語教育
英語を「聞く」・「話す」を後から勉強して苦労した私からすると、
昔の英語学習法つまり英語を「聞く」ことをすっ飛ばして、英語を「書く」から始めるのは、
とても効率が悪いことだと感じる。
いまだにかなりの学習塾では、
英語を「聞く」ことを始める前に、英語を「書く」ことから始めていると知った。
ちょっとビックリである。
もちろん全部の学習塾がそうではない。
英語4技能を高めるための教材開発や教え方等、様々な工夫をしている学習塾もある。
けれども、結構な数の学習塾で旧態依然とした英語指導をしているようだ。
これから入塾する人は、英語の学習指導方法についてチェックしたほうが良い。
昔と違って今は良い音声教材がたくさんあるのに、なぜ英語を「聞く」ことから始めないのだろう?
小さな子どもは、まずはじめに周囲の人の会話を聞くことから言葉の発達は始まる。
アルファベットが書けるようになったら、英語の文章を聞き、その英文を読む。
そして英文に含まれる英単語の発音と意味を覚える。
この流れが語学習得の王道だと思う。
英語4技能を高めるために教科書は有用
英語教科書は対応する音声教材が入所可能だから、教科書とその音声教材は英語4技能を高めるために大いに活用したほうが良いと思う。
我が家はふだんの予習復習・定期テスト勉強の際に音声教材をフルに使っている。
たかが教科書とバカにする人もいるかもしれない。
けれども、今の教科書は音声教材がとても充実している。
英語教科書の音声内容を活用すれば英語4技能を十分高めていけると確信している(英語が得意でない子の英語学習)。