「話す」と「読む・書く」とのタイミング

人間だれしも外国語を勉強するときは「書く(Writing)」より「読む(Reading)」が先行するし、「話す(Speaking)」より「聞く(Listening)」が先行する。

英語を読めても書くことが苦手な人はたくさんいるし、英語を聞けても話すことが苦手な人はたくさんいる。

なぜなら、外国語を「書く」ことは、外国語を「読む」ことよりも負担が大きいからだ。

同じように、外国語を「話す」ことは、外国語を「聞く」ことよりも負担が大きい。

 

 今の中学英語の教科書

今の中学英語の教科書を見ると、新しい用法(単元・英文法)が出てくると、「読む」および「聞く」と同時に「話す」練習をすることになっているようだ。

けれども、英語が母国語でない場合、英語を「書く」能力が英語を「読む」能力を上回ることは決してない。

そして、英語を「話す」能力が英語を「聞く」能力を上回ることは決してない。

このことは、私が最近第2外国語を学習した際に痛感したことだ。

 

「書く」と「読む」

だから、英語を「書く」練習の内容が英語を「読む」能力よりも簡単なほうが、子どもにとって抵抗感が少ない。

例えば、英語を読む能力が中2レベルならば、中1レベルの内容の英作文を練習することは、子どもにとって抵抗感が少ない。

 

「話す」と「聞く」

同じように、英語を「話す」練習の内容が英語を「聞く」能力よりも簡単なほうが、子どもにとって抵抗感が少ない。

例えば、英語を聞く能力が中3レベルならば、中2レベルの内容の英会話を練習することは子どもにとって抵抗感が少ない。

要するに、新しい英語表現を習ったらすぐ会話の練習をするよりも、英語表現の内容がある程度定着してから「話す」練習をしたほうが、子どもの抵抗感が少なく、すんなり学習できると思うのだけれど、違うだろうか。

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