文法軽視の英語教育

最近、予備校の大学の合格体験記を読む機会があった。

その合格体験記を読んで、
中学・高校の英語授業で文法軽視がされていることがよく分かった。

英語の苦手な高校生は大学受験のために、一から英文法を勉強するらしい。

中学3年間の英語の授業ではいったい、
何をやっているのだろうか。

何人もの塾や学校の英語の先生から
「最近の英語教育は文法を軽視している」
という話を今まで聞いていた。

「英検3級を取得している高1の生徒に英作文をさせると、主語や動詞が抜けた文を書く」
という話も聞いた。

本当にそんな状態なのか?と疑問に思っていた。

けれども、どうやらそれは本当みたいだ。

 

上位校に通っているのに英文法が分からない

昔は「英文法が分からない」と訴えるのは、
下位校の生徒だった。

ところが最近は、
偏差値60くらいの高校でも英文法が分からない生徒はざらにいるらしい。

文法を理解していなくても、
中学英語はなんとか乗り切ることができる。

けれども高校英語で複雑な英文表現に出会うと、
英文法を理解していないと意味が分からない。

「英文の意味が分からない・これはまずい」と塾にかけこむ、
という流れだ。

 

役割分担

どうやら今は、英文法を教えるのは塾
ということらしい。

もちろん、
英語に力を入れている私学では英文法の必要性を理解して、
文法をきちんと教えているのだろう。

けれども、
公立の英語の授業では文法が身につかない。

「学校では会話中心」・「塾では英文法」と、
よく言うと役割分担されている。

塾にとっては学校の代わりに文法を教えるのだから、
良い商売になる。

「塾にお金を払わないと英文法を習得できない」
というのが日本の英語教育の現状らしい。

 

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