摂食障害と喫煙

私が物心ついた頃、
大人は老若男女みんなタバコを吸っていた。

私の母と祖母は喫煙者ではなかったが、
私の父・祖父・叔母はみんな喫煙者だった。

ざっくり言うと、
成人男性は8割以上タバコを吸っていたし、
カッコいいと言われていた女性はみんなタバコを吸っていた。

こどもの頃、大人がたくさんいる場所(職場など)に行くと、
必ずタバコの匂いがしたものだ。
事務職をしていた母親の職場に行くと、
部屋にタバコの煙が充満して白くなっていたのを思い出す。

 

喫煙率の推移

そんな中、
世の人々がタバコによる健康被害を徐々に認識するようになるにつれて、
喫煙率は徐々に低下した。

昭和40年1965年)に男性82.3%、女性15.7%だった喫煙率(全年齢)が、
平成30年(2018年)現在の喫煙率(全年齢)は男性が27.8%、女性が8.7%という、
低い値まで低下している(成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査))。

50年以上前は、成人男性10人中8人以上が喫煙者だったのに、
最近では、成人男性10人中3人弱が喫煙者だった。

若い世代の喫煙率は全年齢の喫煙率よりもさらに低い。
平成30年現在の20代の喫煙率は、男性が23.3%、女性が6.6%である。

 

喫煙率は低くなったけれど

若い世代(20代)の女性の喫煙率は、
平成5年から平成15年までの間ずっと20%台を維持していた
成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査))。

平成15年あたりから20代女性の喫煙率は徐々に低下し、
平成30年には6.6%まで低下した

喫煙率が低下することで、
タバコによる健康被害(がん・呼吸器疾患・循環器疾患)が少なくなるのは、
喜ばしいことだ。

私は喫煙者ではない。
だから自分の実感ではないけれど、
タバコには気分転換・リラックス効果があると言う人もいる。

若い世代の人びとがタバコを吸わなくなったのと引き換えに、
代わりの気分転換・リラックス方法を見つけられているのだろうか。

私は、喫煙者の身内が肺がんで亡くなっているから、
喫煙による健康被害は十分理解しているつもりだ。

ただ、
以前はたくさんの人々が吸っていたタバコを、
多くの人が吸わなくなったことによるデメリットがあってもおかしくない

若い女性の喫煙率が下がるのと引き換えに、
摂食障害やリストカットが若い女性の間で増えている
ようにも思える。
実際どうなのだろうか。

タバコの害と向精神薬の害とではどちらが大きいのだろう。

タバコを吸うのと引き換えに、
精神科のお世話になるのは悲しすぎる。

喫煙が世に認められなくなった現在、
自分に合ったリラックス方法を見つけたほうが気が楽だ。

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