スクールカウンセラーとの全員面接

東京都は、
公立小中学校に在籍する小5・中1・高1の児童生徒全員に、
「スクールカウンセラーによる全員面接」を実施している。

以下の2つは、
東京都が作成したスクールカウンセラーによる全員面接に関する資料だ。

⑧ スクールカウンセラーによる全員面接よくある質問 – Tokyo

参 考 資 料

上記資料によれば、
スクールカウンセラーによる全員面接の目的は主にいじめの早期発見
そして、
子どもたちがスクールカウンセラーに気軽に相談できる環境を整えること
のようである。

 

よくある質問

上記資料中の「よくある質問」の中には、
次のような質問と回答が掲載されている。

Q7 面接を嫌がる児童・生徒がいた場合、
どのような対応をすればよいのですか。

A7 面接を嫌がったり、
       話をしたがらなかったりする児童・生徒に対しては、
学校と保護者との十分な相談により、
時期や時間を変更して実施する、

   保護者を含めた三者面談を実施するなど、
実態に応じて柔軟に対応してください。

   なお、そうした児童・生徒に対しては、
学校への信頼関係を通して、

       相談しやすい環境を築くことができるよう、
外部機関との連携も含め、

       継続的に支援を行うことが大切です。

上の質問は不登校の生徒を想定していると思われる。
嫌がる児童・生徒を相談の場に引きずり出してまで、
面接しなければならないのだろうか

児童・生徒が相談したいと思うかどうかは、
スクールカウンセラーと児童・生徒との相性も大きいだろう。

いじめられていることを先生に直接話すのは抵抗があるけれど、
「スクールカウンセラーであれば話しやすい」ということもあるだろう。
だから面接自体は否定しない。

けれども
「困ったことがあったらスクールカウンセラーに相談するように誘導する」
という姿勢はどうなんだろう。

子どもにだって相談相手を選ぶ権利はある

自分の悩みの相談相手を学校側に指定されたくない子どもは、
少なくないはずだ。

スクールカウンセラーによる全員面接が、
不登校の直接の原因になることはあり得ないだろう。

けれども、
スクールカウンセラーによる全員面接によって、
子どもの相談相手を誘導するような手法に代表されるような「細かい管理の積み重ね」が、
子どもにとって学校を息苦しい場所にさせているように見える。

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