今日は、長男を公立中学に通わせた経験から、こどもを公立中学に通わせている保護者について感じたことを率直に書く。
こういうふうに書くと「上から目線だ」と思われるかもしれない。
でも、率直に書かなければ、本当に言いたいことが伝わらないので、多少強い表現を使うことをご容赦願いたい。
「公立中学にこどもを通わせる保護者」について私が感じたことをありのままに書く。
中学受験が盛んな都市部では、教育に関心が高い保護者は公立小にもいる。
けれども「教育関連の本を自分で購入して読むような教育熱心な保護者の大半はこどもを中学受験させる」ので、教育に関心が高い保護者は都市部の公立中学に少ない。
自身が公立中学・高校出身で成功して、公立中学にレガシーを感じている教育熱心な保護者も公立中学に居るが少数だ。地方の進学校を卒業したような方々である。
こどもを公立中学に通わせている保護者の大多数は、勤勉で、きちんと納税し、子育てにも関心がある「良き社会人」だ。
でも、今の都市部の公立中学の保護者の大多数は、興味がある分野について自分で本を購入して読むタイプの人たちではない。それゆえ、最近の公立中学が置かれている状況についてあまりにも知らない保護者が多い。
「どの程度の学力の子たちが公立中学に入学してくるのか」
「部活への加入は強制なのか」
「どうして部活を民間に移行させようとしているのか」
「公立中学で出される宿題は適正なものなのか」
「高校入試制度がなんでこういう制度になっているのか」
公立中学の保護者の大半はこういった問いを想起することなく、定められた学区に応じた公立中学にこどもを進学させ、高校入試の時期になれば、学校から提示された内申点に基づいて大人しく受験校を決める。
保護者同士の井戸端会議でも公立中学について「こうしたほうがいいんじゃないか」という意見が保護者から出ることはほとんどない。
だから公立中学は変わらない。
これだけ不登校が増えているのに、何らかの理由で学校に通えない生徒がたくさんいるのに、である。
だから、やり切れない。
このまま当たり前のように次男を公立中学に進学させたいとはどうしても思えないのだ。