私はオーナー企業のコマーシャルが好きである。
なぜかというと、コマーシャルに起用される有名人に対するオーナー(経営者)の愛を感じるからだ。
オーナー企業のCMの場合、「なぜこの商品にこの有名人を起用するの?」と不思議に思う場合も多い。
けれども、起用する有名人と商品がミスマッチでもその人を起用し続ける、それがオーナー企業のコマーシャルというものである。
「自分のお気に入りの有名人(俳優・歌手・スポーツ選手etc)を自分の会社の宣伝に起用すること」-それは成功者だけに許される行為だ。
相撲や歌舞伎のタニマチと同じである。
オーナー社長さんには、大いに自分のお気に入りをCMに起用し続けて欲しい。
財津一郎とタケモトピアノ
そういえば、財津一郎(以下、登場人物は敬称略)が妻を老老介護していることが以前、ネットの記事に出ていた(今は削除されている)。
財津一郎はタケモトピアノのCMに長らく起用されている。
「電話してチョ~だい」、「みんなまあるくタケモトピアノ~」、「そのとお~り」と言えば、このCMを思い出す人は多かろう。
「このCMが流れると赤ちゃんが泣き止む」と一時評判になったあのコマーシャルである。
このCM、現在も放映されている。
御年85歳で老老介護とは、本当に大変そうだ。
先述の記事によれば、財津氏はこのCMの契約料のおかげで生活が成り立っているそうである。
有難いことだ。
タケモトピアノのように、同じタレントを長年イメージキャラクターに起用し続けるオーナー企業がある。会長や社長がそのタレントを気に入って起用し続けるのだ。
タケモトピアノの場合、CMを途中でリニューアルしようという話もあったそうである。
けれども、会長が財津一郎の起用継続を希望したとのことだ。
CMに起用するタレントをトップが鶴の一声で決めることができるオーナー企業でないと、同じタレントを使い続けることは難しいだろう。
オーナー企業のCMに出演する有名人
今まで私の心に残っている「お気に」を起用したオーナー企業CMをざっと列挙する。
松島トモ子とミネラル麦茶(石垣食品)
このコマーシャルはかなり長い間続いていた。
夏の風物詩だった。
失礼な言い方になってしまうが、松島トモ子が結構な御年になるまでこのCMは続いていた。
松島トモ子は余程会長に気に入られていたのだろうか?
夏になると、ハッピを着て「ミネラ~ル麦茶」と歌う松島トモ子を思い出す。
片岡鶴太郎と救心(救心製薬)
現在放送中。
なぜ救心に鶴太郎なのかよく分からない。
パトロン?
山本陽子と両国予備校
このコマーシャルはバブルの頃によく放映されていた。
なぜ予備校の宣伝に女優・山本陽子を起用しているのか、よく分からなかった。
山本陽子を起用することで受験生が頑張れるとも思えなかった。
両国予備校のCMで、画面の向こう側の受験生に向かって「がんばって♡」とほほ笑む山本陽子を思い出す。
ショーケンとサントリー
ショーケンはサントリーのコマーシャルに断続的に出演してきた。
忘れた頃にまたショーケンが起用されるっている感じだった。
パトロン?
まとめ
オーナー企業というと「企業を私物化している」とか「閉鎖的」などマイナス点が多く言われる。
けれども、コマーシャルに関しては、インパクトの強さという点ではオーナー企業のものがダントツに面白い。