1歳を過ぎて始語(はじめて話す言葉)が出ないと悩む親は少なくない。
始語がいつ出るかは個人差が大きい。
1歳前から話し始める子もいれば、2歳のお誕生日頃まで話さない子もいる。その程度の差は成長すれば埋まる。
「言葉が遅い=障害がある」とは言い切れない。
始語を話す前、おおむね1歳から1歳半前後になると、こどもは喃語で周囲とコミュニケーションを取ろうとし始める。
喃語で必死に周囲に訴えかける姿はもう、たまらなく可愛らしい。
わが家では長男(うっかり者・書字が苦手)よりも、次男(お勉強ができてピアノが上手)のほうが話し始めるのが遅かった。
始語は長男・次男ともに1歳3カ月の頃だった。
二語文が出たのは、長男が1歳8か月、次男が1歳10か月だった。
言葉の発達はふたりとも早いほうではなかったけれども、標準の範囲内だろう。
次男は、単語だけを話す時期が長く続いた。
でも今は、お勉強ができる次男の方が長男よりも口が達者だ。
お勉強ができる次男のほうが、お勉強はちょっと…でうっかり者の長男より言葉が出るのが遅かった。
わが家のこどもたちに限れば、始語が出る時期と言葉の発達はあまり関係がなかった。
母は次男が言葉をなかなかしゃべらないのを心配していた。
けれども私はまったく心配していなかった。
なぜなら、ふだんの様子から次男は言葉を話せなくてもまわりをよく理解していることが分かっていたから。
実際、次男は2歳前に堰を切ったように話し始めた。
語彙爆発の時期
二語文が出るとまもなく三語文が出始める。
その頃になると、こどもは面白いほど新しい単語を覚えていく。
いわゆる「語彙爆発」の時期に入ったのだ。
長男の発達を心配していたので、わたしは長男の言葉の出方を詳細に記録していた。
次男は第2子だったし、発達を心配していなかったので、長男みたいに熱心に言葉を記録しなかった、と今さらながら気づいた。
今思うと、次男のことを丁寧に見てあげなくて次男にちょっと申し訳なかったな。
語彙爆発の時期には一日に5語6語と新しい言葉を覚えていく。
わたしは、語彙爆発に入ったこどもの様子を観察するのが面白くてたまらない。
なんで?の時期
1~2歳で語彙爆発が始まってしばらくは「物の名前(名詞)」や「動き(動詞)」を主に話す。
そして、2歳を過ぎると、「なんで?」という質問を連発するようになる。
一般に「なぜなぜ期」とも呼ばれている。
なぜなぜ期に入ると、こどもは1日に何十回も「なんで?」と繰り返して聞いてくる。
それはもう、しつこいぐらいに。
最初は名詞や動詞に留まっていた言葉が、思考(原因と理由の因果関係の探索)へと移っていく瞬間だ。
そういえば、長男が「なんで?」と質問を連発し出したのは2歳4か月だった。
「なんで?」という言葉が年相応に出ていたという事実~この事実のおかげで、周囲から何を言われようとも、長男の成長を信じて見守ることができた。