整理整頓・物の管理ができない長男とは対照的に、次男は「キチントさん」である。
几帳面な次男は、きちんとしていないと気が済まない。
晩稲で幼い長男と、早熟で几帳面な次男。
「どうして、兄弟でこんなに違うのだろうか」と思うほど、長男と次男は性格が真逆である。
長男は、漢字の宿題は乱雑な字で適当に取り組む。
長男に「字をゆっくり書いて」と何度言っても治らない。
対照的に、次男、漢字の宿題については不気味なほど丁寧に取り組む。
小1の頃から、こちらが言わなくてもそうするのである。
「カリグラフィーをしているの?」と思うほど、次男は丁寧に字を書く。
ただ、兄弟で共通しているのは「生真面目」なことだ。
長男は、字を書くのはいい加減でも、性格は生真面目である。
長男のようなタイプは内申点がとれないのは明らかだ。実際、長男は中学でも高校でも内申点がとれない。
対照的に、次男のような几帳面タイプは高い内申点をとりやすいだろう。
次男は、運動神経は平均的・手先が器用で工作が好き・ピアノが得意だから、副教科(体育・音楽・技術家庭・美術)でもそれなりの内申点がとれるだろう。
次男は、内申点がとれそうだから高校受験向き、といえる。一方で、次男は、自己管理ができるから中学受験向き、ともいえるのだ。
公立中学に進学して次男は楽しいだろうか
中学受験で成績上位層が抜けた結果「ゆるい」雰囲気になっている公立中学に進学した場合、早生タイプの次男は楽しいと思うだろうか。それがちょっと気がかりである。
わたし自身が公立中学に入学したときに感じた、何とも言えない「ゆるい」雰囲気が忘れられない。
この「ゆるい」雰囲気は、中学受験で成績上位層が抜けたせいで、相対的に「幼い」同級生の割合が増えたせいだと気づいたのは後のことだった。
通いたくないほど公立中学が嫌ではなかったけれども、なんとなく公立中学には自分の居場所がないと感じたまま、わたしは中学3年間を公立中学で過ごした。
次男にも同じ思いをさせるかもしれないと思うと、次男を公立中学に進学させることにちょっと躊躇する。