有名人やその子弟の受験がここ数年、話題になっている(「有名人だから不合格」だったのだ)。
昔の有名人の高校受験はどうだったのだろうかと思っていたところ、長嶋一茂は立教高校を一般受験して合格した、というテレビ番組が先日、放映されていた。
長嶋一茂の父親である長嶋茂雄が立教大学出身であることはよく知られている。
長嶋一茂が一般受験で立教高校を受験したのは事実だろうが、立教大学の名を上げた最大の功労者といえる長嶋茂雄の息子(長嶋一茂)を立教高校が不合格にさせることはないだろうと個人的には思う。
最近、歌手・橋幸夫(以下敬称略)の自伝が読売新聞に連載されていることを知った。
公立中学に通っていた橋幸夫が進路を決めるに際し、「芸能活動が許可されている」学校として城西高校を担任の先生がすすめてくれて、校長先生から推薦をもらって城西高校に入学したと書かれている。
今ですら「入試」という制度が確立されているけれども、今のこどもたちの祖父母~曾祖父母の世代は、「口利き」で入学できる私学が多く存在した時代だった。
今は難関校として知られている高校も、今のこどもたちの祖父母~曾祖父母世代(50年以上前)は、先生からの紹介や個人的なコネで入学することができたところもある。
実際、今では難関校になった高校にコネで入学した親類を知っている。
私学はそもそも幼稚園から大学まで「ご紹介」で成り立っていて、「別枠」が存在するものなのだ。
そう思うと、今の時代、中学受験は「機会の公平性」の点では有難いことだけれども、中学受験が過熱しすぎるのは滑稽にも思える。