すべての学級にゆとりがほしい

「教員が通常学級に引き抜かれてしまい支援学級の教員が足りない」という記事がAERAに出ていた。

AERAの特別支援教育関連の記事は私にとって共感できないことも多い。

支援学級“教員補充の最後の砦”に 現場は児童生徒数2倍増でも教員を引き抜かれる理不尽


『通常学級の担任を持たせられない人を特別支援担当に充てる』
なんて話は、とうの昔から言われ続けてきたことだ。「何をいまさら感」がある。

私は特別支援教育には最初から期待していなかったので、長男の教育を学校に委ねなかった。

振り返ってみても、長男が通った公立小中学校にも特別支援教育に予算が割り振られているとは実感したけれど、「特別支援教育の専門家を育成したい」・「特別支援教育の専門性を尊重する」感が学校から伝わってこなかった。

たまたま、良い支援学級に当たった子は支援学級でうまくいくかもしれないけど、支援学級に在籍したからといって手厚いサポートを受けられるとはいえないからだ。

教員不足で担任の先生のなり手がいないのは、通常学級も支援学級も同じだ。むしろ支援学級が予想外に増えてしまったことが、通常学級の担任不足の要因のひとつだといわれている。

通常学級の環境が良くないからこそ、支援学級に移りたいと希望する子どもが増えるんじゃないのか?

「支援学級はゆとりがあるのに、通常学級の子どもたちはぎゅうぎゅうづめの教室に詰め込まれて当たり前」はおかしいと思う。

通常学級と支援学級で先生を奪い合っている場合じゃない。

すべての学級にゆとりがほしい。

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