次男が通う公立小の入学式から1週間が経過した。
次男を公立小に1週間通わせてみた感想。
「学校についていけない=子ども自身に問題がある」ケースばかりじゃない。「こどもが学校に行きたがらないのは、学校の質の劣化が原因のこともある」ことを言いたくて今回の記事を書いた。
長男が公立小に入学した約10年前と比べて、公立小は組織として明らかにレベルが下がっている。
この辺については以前、次男が就学時健診に行ったときの感想でも触れた。
もちろん個々の先生は真面目に仕事をしているし、業務に一生懸命尽力されている。
でも小学校を「組織」としてみた場合、組織としては昔よりレベルが下がっていると思う。
先生方があまりにも忙しすぎて手が回らないのだろうか。
それとも、単に、次男が「管理職のレベルが低いハズレの小学校に当たってしまった」だけなのだろうか。
今の公立小のどんな点がヤバいと思ったかをまとめてみた。
その1:新入生に対する配慮がない
小学1年生は言うまでもなく、はじめて学校生活を送る子どもたちである。
「学校」というのは、今まで通っていた保育園・幼稚園とはまったく違い、勉強をするところである。今までと違ってほぼ一日中机に座って過ごさなければならない。
それなのに40名弱が1クラスにギチギチに詰め込まれたうえで、入学早々、授業時間数をこなすためか新学期早々に給食が始まり、しかも早々に長時間授業である。
昔だって40名がひとクラスに詰め込まれていた。
でも昔はカリキュラムにゆとりがたくさんあった。給食が始まるのは4月終わりだったし、入学後しばらくは4時間授業だった。
昔の小学1年生はもっとゆとりがあったこと、若い先生は知らないかもしれない。
でも管理職は、自分たち自身がそういう経験をしてきたはずだ。
それなのに、先生方の業務が忙しすぎて、小学1年生の負担を減らすところまで意識が回っていないようにみえる。
これでは不登校児童が増えるのも当然だ。
長男が小学校に入学したときを振り返ると、10年前の公立小は、小学1年生=はじめて学校生活を送るこどもたちにもう少し優しかった。
長男が小学校に入学したばかりの頃は、最初の1週間は校内や学校の周りを探検したり、校庭で遊ぶ時間が多かったのに、次男の場合、新学期早々プリントばかり持ち帰ってくる。
その2:個別対応を嫌がる
次男が公立小から持って帰ってくるお便りには、
という感じの記載が随所にあることに驚く。
それだけ個別対応が必要なお子さんが多いんだろう。
その一方で公立小は「特別支援教育の充実」を目標として掲げている。
一方では「何かあったら遠慮なく学校に相談してください」と言って、もう一方では「個別対応は無理です」と言う。
いったい何がしたいのだろう。
その3:「ほうれんそう」が出来ていない
大事なことがお便りに書かれていなかったり、だらだらと長い文章(何を言いたいのか分からないような)が掲載されたお便りが配られりと、公立小では「ほうれんそう」が出来ていない。
「子どもたちの国語力向上」という前に、教師の国語力を高める必要があるじゃないか。
忙しすぎてお便りをチェックすることまで手が回らないのだろうか。
その4:学校側からの一方通行の発信
保護者会では、学校側が連絡事項だけを一方的に話すだけで、保護者と対話する場が設けられない。こんな保護者会ならばzoomでやれば十分だ。
モンペやクレーマーと関わりたくないのだろうか。
「地域のみなさんで小学校を支えてほしい」と言う割に、保護者同士や保護者と学校の間で交流する場は設けられないのが不思議だ。
まとめ
長男が公立小に通っていた頃は、一学年に最低一人、学年のまとめ役になる優秀な先生がいらっしゃった。
それが今は、ひとつの公立小にひとり優秀な先生が居ればまし、という状態になっているように見える。少なくとも次男が通う公立小はそう見える。
公立小で新しいことなんか、やらなくていい。ICT教育・英語教育の導入だけでこどもたちはお腹いっぱいだ。
まず1クラスのこどもの数を25人前後、願わくば20人に近づける。それだけでだいぶ違うはずだ。
こどもたちは授業の大半をクラスで過ごすのだから、新しいことを色々と始めるよりも、まずは、教室でこどもたちが落ち着いて居られる場所にすることから始めてほしい。