先週は、長男と次男の入学式が続いた。
長男は高校に、次男は小学校に、それぞれ入学した。
次男は同じ園出身のおともだちが何人かいるので、小学校で安心して過ごしているみたいだ。
すし詰め状態の普通級
ところで、次男のクラスは1クラス35名超、ギッチギチで満杯だ。
入学早々、すし詰め状態で授業を受けなければならない次男が気の毒でならない。昨年、小学校を見学したときと同じ状態である(手厚い支援級・すし詰め状態の通常級)。
1クラス26、27名で授業を受けられるといいな、と思っていたので、かなりガッカリ。とても残念だ。
まあ、確かに私が子どもの頃は小1でも1クラス40名近くいたしね。でも、今の子どもたちに昔と同じ対応をするのは無理だろう。
教師不足の昨今、教師が確保できないのだろうか。
そういえば、長男が小1の頃は1クラス27名前後だった。長男はとても恵まれた環境で小学校生活を送っていたのだと、今になって気づいた。
「特別支援教育支援員」はボランティアなのか
次男のクラスの35名のなかに要支援のこどもたちが少なからず在籍していることを私は知っている。
次男が通う小学校では、1クラスの人数が多くて担任の先生だけでは対応が難しいのか、「特別支援教育支援員」をたくさん配置して対応するつもりのようだ。
特別支援教育支援員は、長男が小学校に入学する頃には小学校にすでに配置されていた。
確か長男が小学校に入学した頃は、支援員は1つの小学校に2、3名だったのが、年々少しずつ増えている。
横浜市のウェブサイトに記載された「特別支援教育支援員」の定義をみて驚いた。
「特別支援教育支援員」の定義を横浜市のウェブサイトから抜粋する。
横浜市立の小・中・義務教育学校に在籍している特別な支援が必要な児童生徒に対して、校内及び校外活動において学習面や行動面の支援を行う有償ボランティアの方です(横浜市ウェブサイトより抜粋)
つまり、
なのだ。「特別支援教育支援員」には、特別支援教育の専門知識を持った人が求められていないのである。
以前は、特別支援教育支援員には教員免許・保育士・幼稚園教諭などの資格があることを条件にしていたが、今は資格不問の自治体もある。わたしが住む街もそうだ。
ボランティア活動中は学校長及び教員の指示に従ってください(横浜市ウェブサイトより抜粋)
という記載がある。
という学校側のスタンスが垣間見える。
こんな感じなら、特別支援教育支援員は単なるバイト扱いだから、公立小中学校でプロの支援員が育つわけがない。だから、いつまでたっても、公教育では適切な特別支援教育が成立しないのだ。
支援員の配置について
支援員の配置のしかたについては、次男が通っていた公立幼稚園も小学校と同様のスタンスだった。
次男が通った公立幼稚園では、各クラス担任の先生1名と多数の支援員で構成されていた。これが教育委員会系のやり方なのかな。
教師の数を絞って、支援員を増やしたほうが、安上がりなんだろう。
ただし、支援員に当たりはずれがあると聞く。子育て経験があるだけの素人のおばさんが支援員になると、きちんとした支援が受けられないというこぼす保護者もいた。
長男を公立保育園に通わせた私からすると、支援員をまじえた要支援児のサポートに関しては、公立保育園のほうが公立幼稚園よりも上手だったと思う(少なくとも、支援の程度が軽度の子どもについては)。
公立保育園では1クラスの人数は20名前後で、支援員を配置しながら、担任の先生が直接、要支援のこどもたちに関わっていた。
特別支援教育のプロはあくまでも「教師」、と言い張るのならば、1クラスの人数をせめて20人くらいにして、担任の先生がこどもたちに直接関わってほしい。そのほうが、特別支援が必要な子どもたち・特別支援が必要でない子どもたちの両方にとって心地良い。
「異次元の少子化対策」を謳うならば、少人数教育を確立させて、こどもたちひとりひとりを大切に扱ってほしいものだ。